プロ入りから10年。海外挑戦は"幼い頃の夢"なのか。それとも今も――。ヴィッセル神戸で飛躍を遂げるMF汰木康也が、胸中を明かした。

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　そもそも海外サッカー自体にどれほど興味があるのだろうか。話題を振ると、汰木は「めちゃくちゃ見るわけじゃないけど、もちろん見ています。練習場でも毎日流れているから、練習前後に見たりもします」と言う。

　小学校時代からずっと「ティエリ・アンリが好き」と言い続けているなかで、あえて今、気になる現役選手を聞いてみた。「うーん……誰だろう」と悩みながら、絞り出した名は、世界を代表するストライカー、キリアン・エムバペ（パリ・サンジェルマン）だった。
 

「例えばエムバペ。縦にちぎるようなドリブル、けっこう中に行く自分と逆で、縦に持って行く抜き方とかは参考に……参考にというか、スピードが段違いだけど、でもタイミングだったり真似できるところはあるので、ちょっとそういうのは巻き戻して見たりします。だけど、そんなに注目して見ている選手はあんまりいないです」

　自身と同じ左サイドを主戦場とし、現在プレミアリーグを席巻している三笘薫（ブライトン）は、汰木の目にどう映っているのだろうか。

「今、本当にすごいなと思っていて。結果を出して、ああいう評価もされて、気持ち的にもどんどん乗ってきている状態なんだろうなと感じます。自分とはボールの持ち方やタイプが違いますけど、本当に勉強になるような持ち方と、相手の重心の崩し方。すごく勉強になっています」

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