関根、高丘、興梠、柏木、喜田…神戸のキーマン、汰木康也が語るライバルと親友と恩人。“古巣”マリノスへの思いも「やっぱり喜田君」

2023年04月09日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「最初に会ったのは、マリノスジュニアユースで全国大会に出た時かな」

マリノス下部組織時代の1つ上の先輩、喜田。出会いは小学校時代まで遡る。写真:田中研治

 大迫勇也、武藤嘉紀と共に3トップを形成し、ヴィッセル神戸の攻撃陣を力強く牽引しているのが汰木康也だ。横浜F・マリノスの下部組織からモンテディオ山形へ入団し、プロデビューを飾った後、浦和レッズを経て、昨季にタレント軍団の一員となると、がっちりと定位置を確保。J1で32試合に出場し、キャリアハイの5ゴール・5アシストをマークした。

 甘いマスクでも高い人気を誇る27歳は、これまでにどんな出会いがあり、自身の成長へと繋げてきたのか。小中で同じ学校に通った筆者が、神戸のキーマンのキャリアを深堀した。

――◆――◆――

――以前のインタビューで、ライバルは浦和で一緒にプレーした関根貴大選手と言っていました。それは今も変わりませんか?

「そうですね。同級生の中でたぶん一番仲が良いくらい。向こうがそう思っているか分からないですけど(笑)。最初に会ったのは、マリノスジュニアユースで全国大会に出た時かな。試合をした時にこんなにすごい選手がいるんだと衝撃を受けました。そこからJリーグ選抜だったり、ユースで試合をしたりして、面識はあって。プロ1年目からJ1でダントツで活躍していて、やっぱり一番自分にとって意識する存在です。

 自分はまだ山形でしたけど、タカは海外に行って、やっぱり負けたくないなというのももちろんありました。そういうなかで、たまたま浦和レッズで一緒にプレーできて、めちゃくちゃ嬉しかったし、毎日練習して、近くで見ていると勉強するものもすごく多くて、本当に自分にとっていつも刺激をくれる存在。ライバル意識はあんまり持たなかったけど、ライバルって聞いてパッと浮かんだのは、やっぱりタカ」
 
――昨シーズンまで横浜F・マリノスでプレーしていて、今季の開幕前にMLSのバンクーバー・ホワイトキャップスに移籍した高丘陽平選手とは同じ旭高校出身で、学年も一緒。クラスも一緒でした?

「クラスは違います。連絡も取るし、オフに会うこともあります。向こうでの生活とか、リーグの雰囲気やレベルみたいなものも色々聞きたいなと思っていますけど、開幕してからまだ連絡できていないですね」

――高丘選手は当時横浜FCのユースでしたが、旭高校の時からお互いに話はしていました?

「もちろんです。中学のトレセンかなんかで多分一緒で。元々面識もありましたし。陽平が一緒に旭に行くっていうのは心強かったのを覚えています」

【動画】汰木康也が大爆発!今季初ゴールの強烈ミドル&華麗なヒールをチェック

次ページ「マリノスと試合する時は、古巣戦という感じよりは…」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事