「誇らしく思った」清水の秋葉新監督、初陣で湘南に0-3完敗も後半の選手を熱く称賛!3バック採用の理由も明かす

2023年04月06日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

後半は“オールコートマンツーマン”を採用

熱い口調で試合を振り返った秋葉監督。写真:鈴木颯太朗

 [ルヴァン杯・第3節] 湘南3-0清水/4月5日/レモンガススタジアム平塚

 清水エスパルスは、アウェーの湘南ベルマーレ戦を0-3で落とした。21分に鈴木章斗、40分と52分に山田直輝に得点を決められると、攻撃陣もゴールをこじ開けられず。秋葉忠宏新監督の初陣は、ルヴァンカップ初黒星という結果に終わった。

 3日に前任のゼ・リカルド氏から指揮官を引き継いだ秋葉新監督は、試合後に応じた取材で、前半については厳しい口調で反省する。

「まったく望んでいない。ボールを取りにいかない、前にボールをつけていない、ゴールに向かわない、仕掛けない。そんなフットボールをするつもりは、まったくない」

 また、2月のJ2開幕節以来、久々に3バックを採用したのは、「単純に選手の特性を見た中で、選手の特長を出す」ためだったと説明。「4バックしかできない、3バックしかできない、という時代ではない。(試合中のシステム)可変も含めてやるのが、普通な時代。代表に呼ばれて3でも4でもできないようでは、呼ばれなくなる」とも語った。

 一方、75分のオ・セフンや91分の太田成美らが得点のチャンスを迎えた後半については、選手の姿勢を「ボールを奪いにいく姿、ゴールへ向かう姿、前に前に出ていく姿」だったと称賛する。
 
 3点目を取られたものの、「ボールを奪いにいく姿勢、前から圧力を掛ける姿勢。奪ったら、前にボールを出す、仕掛ける、飛び出していく、追い越していくような際どいシーンを何度も作った」と振り返る。

 そして、試合後の選手に「選手を誇らしく思った。下を向きがち諦めがちのなかで、最後までゴールに向かい続けた」と伝えたという。

 後半、積極的になれた理由については、守備で"オールコートマンツーマン"の採用を挙げた。その結果、「3-0で勝っている湘南さんが、足をつる選手が出てくる。必死になって時間稼ぎをする。あそこまで追い込む。0-3のチームが見せる姿ではなかった」と口にした。

 さらに、敵地に来てくれたファン・サポーターの声援が、「背中を押してくれた、最後まで足を動かしてくれた」と感謝した。

 次戦は、8日にホームで開催される東京ヴェルディ戦だ。今季いまだに勝利がないリーグ戦に向けて、「さらに多くのサポーターが来てくれる。ちゃんと思いを受け止めて、声をパワーに変えて、良い試合にしたい」と決意を語った。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【PHOTO】みんな大好きThis is清水エスパルス!初陣を飾った秋葉忠宏新監督を特集!

【動画】「This is football!!!」清水・秋葉忠宏新監督の熱血インタビュー

【PHOTO】秋葉エスパルス初陣を一目見ようと、アウェー平塚に駆けつけた清水エスパルスサポーター!

次ページ【動画】「This is football!!!」秋葉忠宏の熱血インタビュー

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事