U-20ワールドカップ開催国変更の影響は? 冨樫監督が素直な心境を吐露。「もしアルゼンチンになったら」

2023年04月04日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

どんな状況にも揺るがない“2大コンセプト”とは?

関東選抜との練習試合後、Uー20ワールドカップの開催国について言及した冨樫監督。写真:梅月智史

 インドネシアでの開催が中止になったU−20ワールドカップ。新たなホストカントリーとしてアルゼンチンが浮上しているが、2023年4月4日時点で正式決定していない。開催時期もいわば不透明(5月20日から開幕予定と言われているが)な状況を受け、U−20日本代表の冨樫監督は素直な心境を吐露している。

「今回もしアルゼンチン開催になると、移動に30時間かかる。時差の問題もあります。インドネシアならそこまでかからないわけで、当然ながら準備の仕方が変わります。開催時期が例えば半年後になってしまったら、他のアンダーカテゴリーのチームとの調整をどうするか、呼べる選手、呼べない選手が変わってくるのか。大岩監督のチーム(U−22日本代表)の活動もあるし、どう上と下のグループを結びつけるか。そういう問題もあるので、できれば早く決めてもらいたい」
 

 当初の大会開幕(5月20日)まですでに2か月を切っている。いくらアルゼンチンが立候補しているとはいえ、予定通りに行なわれる保証などない。冨樫監督も「普通は何年もかけて準備するものですから、立候補しました、じゃあ、その1か月半後に大会をするってあまり考えられない」と話していた。

 確かに、試合会場となるスタジアムだけでなく、練習場、宿泊ホテルなどの確保も必要で、そうした環境を短期間で整えるのは本来なら難しい。「6チームぐらいの大会ならいいけど、そうじゃないので。となると、どうなるのか」という懸念が冨樫監督にはある。

 ただ、冨樫監督は力強くいう。

「僕らには、強度のあるチームと左右されないチームという二大コンセプトがあります。ですので、アクシデントにも左右されないし、弱い部分も見せない。それは選手とスタッフの間で合言葉になっているので、(開催国変更は)仕方ないかなと。どのチームも同じなので。とりあえず(どこが開催国になるか)報告を待ちます(笑)」

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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