カーンvs.マテウス!ドイツ英雄2人がバイエルンの監督交代を巡り白熱バトル「私のスタイルじゃない」「嘘をついている」

2023年04月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ここで君と喧嘩したくない。次は電話してくれ」

カーン氏(左)とマテウス氏(右)。ドイツが誇るレジェンド2人が激論を交わした。(C)Getty Images

 ドイツ屈指のレジェンド2人が、バイエルン・ミュンヘンの監督人事を巡り、生放送中に激論を交わした。現地メディア『Sky Sport』などが伝えている。

 バイエルンは3月24日、ユリアン・ナーゲルスマン監督を解任し、後任にトーマス・トゥヘルを迎えると発表した。

 その時点でリーグ2位に甘んじていたものの、チャンピオンズリーグでは強豪パリ・サンジェルマンを破り、8強入り。決して低迷していたわけではない。思わぬ指揮官交代に世界中から驚きの声が上がった。また、リリースが出された際、ナーゲルスマンは、国際Aマッチ期間を利用してのスキー休暇中だった事実も大きな話題となった。

 そうしたなか、クラブCEOのオリバー・カーン氏が、トゥヘル新監督の初陣となったドルトムント戦(4-2)の中継に登場。レポーターを務めた、ドイツ代表とバイエルン時代の同僚ローター・マテウス氏から「ナーゲルスマンになぜ自分から直接解任を知らせなかったのか。スキー場にいても電話で話せたはずだ」と問われると、以下のように答えた。

「休暇中の監督に電話で伝えたくなかった。それは私の仕事のスタイルでないし、バイエルン・ミュンヘンのスタイルでもない」
 
 これらの答えを聞いたマテウス氏は、「カーンは嘘をついている。彼はこの問題を覆い隠すために私を攻撃する。しかし私はどんな攻撃にも立ち向かう準備ができている」と反論。怒りを露わにし、こう訴えた。

「バイエルンはずっと前からトゥヘルと接触していた。だからトゥヘル就任のニュースがイタリアで先に出たのだ。休暇中のナーゲルスマンと連絡が取れないなら、(ナーゲルスマンがいる)スイスに行って直接通知すべきだった」

 口論がエスカレートし、マテウス氏は「ここで君と喧嘩したくない。次は電話してくれ」と一言。カーン氏は「もうひとつだけ話そう」と続けようとしたが、鉄人として名を馳せた62歳は、「私はあなたが知らないバイエルンの内部者を知っている」と9歳下の後輩をシャットアウトした。

 ナーゲルスマンと主力選手の不和も報じられるなど、今回の監督交代はネガティブな部分が少なくない。トゥヘル率いる新生バイエルンは、勝ち続けることでマイナスイメージを払拭できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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