【採点寸評|京都】ミスを見逃してもらえず、選手層にも課題。首位に食らいついた手応えも[J1第6節 京都0-3神戸]

2023年04月02日 雨堤俊祐

点差が開くまでは接戦を演じた

【警告】京都=木下(38分)、金子(43分) 神戸=大﨑(90+6分)
【退場】なし

 4月1日にJ1リーグ第6節が行なわれ、京都サンガF.C.とヴィッセル神戸がサンガスタジアムby KYOCERAで対戦。3-0で神戸が完勝を収めた。
【PHOTO】京都の出場16選手&監督の採点・寸評。白井と武田は及第点。失点につながったプレーの選手は厳しく評価
 先制は神戸。55分、右サイドの相手陣中央でFKを獲得すると、キッカーの初瀬亮が供給したボールがゴール前で混戦となり、最終的にパトリックにクリアされるも、こぼれ球に反応した汰木康也がペナルティアーク付近からグラウンダーのシュートを放ち、ゴール右隅に決めた。

 さらに68分、佐々木大樹が大迫勇也とのパス交換からペナルティエリア右に進入。中央にパスを送ると、これを汰木がヒールで華麗に流し込み、リードを2点に広げた。

 勢いに乗るアウェーチームは、80分にもエースの大迫が追加点。試合はこのまま終了し、神戸が2連勝を飾った。京都は最後まで1点が遠く、4試合ぶりの敗戦を喫した。
 
▼京都のチーム採点「5」
 点差が開くまでは接戦を演じており、スコアほどの試合内容ではなかった。攻守の切り替えや球際の強度、プレーの連続性などは首位の神戸を相手にやれている。しかし、ミスを見逃してくれないレベルの相手に隙を見せ続けてしまっては、勝機はつかめない。

 選手層に関しても課題があり、前半途中に武田将平が負傷退場してから、攻撃の組み立てや大きな展開が影をひそめてしまった。得点が欲しい状況で投入された選手たちも流れを変えることができず、スタメン組と連携面をあわせていく必要がある。

 攻撃面では前線のターゲットを活かしたロングボールにおいて、パトリックは強さを発揮していたが、そこへサポートに付く回数や質が物足りない。大迫へボールが入った後の動きが徹底されていた神戸との差があった。首位に食らいついた手応えと、攻撃の底上げの必要性の両方を感じさせた。

※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●雨堤俊祐(サッカーライター)

【PHOTO】リーグ戦4連勝を願い、力強く応援を繰り広げた京都サンガF.C.サポーター

【PHOTO】応援で連勝を後押しした京都サンガF.C.サポーター
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事