【JリーグCSマッチレポート】驚愕のラスト15分のドラマ! 広島がロスタイムの2発で第1戦を制す

2015年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

途中出場の柏が値千金の決勝点!

広島がアディショナルタイムに2得点。アウェーで勝利をもぎ取った。 (C)SOCCER DIGEST

 Jリーグチャンピオンシップ決勝第1戦のG大阪対広島は12月2日、万博記念競技場で行なわれ、広島が3-2で逆転勝ちを収めた。

【CS決勝 第1戦 採点&寸評】G大阪 2-3 広島

【CS決勝 第1戦 PHOTOハイライト】G大阪 2-3 広島
 
 G大阪は1トップにパトリックではなく、長沢駿を起用。一方の広島は3バックに第2ステージ16節のG大阪戦で頭部を負傷した水本裕貴ではなく、佐々木翔を起用してスタートした。
 
 最初の決定機は10分、G大阪に訪れた。左サイドに展開し、ボールを受けた宇佐美がクロスを入れると、ファーサイドで待っていた阿部が左足を振り抜く。だがシュートは惜しくもバーの上を越えた。
 
 一方の広島は17分、右サイドを深くえぐったミキッチからのクロスに佐藤がドンピシャのタイミングでヘディングシュート。しかしこれもボールは枠を捉えずゴールには至らなかった。
 
  一進一退の様相を呈してきた試合は23分、G大阪の大森がペナルティエリア内への突破から最後は宇佐美が右足で狙うも、広島GKの林がファインセーブで阻止する。さらに28分、右サイドから遠藤のクロスに長沢がヘディングで合わせるが、これは林の正面を突いた。
 
 その後もG大阪は宇佐美、広島は柴崎がシュートを放っていくが、ゴールは奪えずスコアレスで前半を折り返した。

 ともにメンバー交代なく始まった後半も、互いにシュートこそ放つものの両守備陣の粘り強いディフェンスに決定的と言えるチャンスはなかなか生まれない。
 
 膠着した展開のなかで先に動いたのは広島。57分、佐藤に代えて浅野を投入する。
 
 しかし、先制したのは広島の一瞬の隙を突いたG大阪だった。60分、広島のバックパスの連係ミスを逃さなかった長沢が左足で広島ゴールに叩き込んだ。G大阪が1-0でリードした。

 先制後の62分、G大阪は大森に代えて倉田を投入。一方広島は69分にミキッチに代えて突破力のある柏を投入した。
 
 やや前掛かりに攻勢に出る広島に対し、G大阪は虎視眈々とカウンターでゴールを窺う。そして78分には長沢に代えてパトリックを投入。その直後、クロスからパトリックが決定機を迎えるも、ヘディングシュートはバーの上に。
 
 対する広島は、その直後にカウンターを発動。抜け出した浅野が角度のないところから放ったシュートはポストに撥ね返されたものの、リバウンドを拾った柏のシュート性のクロスにドウグラスが頭で合わせ、G大阪ゴールのネットを揺らした。
 
 しかし、G大阪はその直後のプレーで勝ち越しゴールを奪う。81分、セットプレーのこぼれ球を今野がダイレクトで蹴り込み、急展開を見せる試合は再びG大阪が1点をリードする。
 
 試合はこのまま5分間のアディショナルタイムに突入。広島が同点への気迫を見せて猛攻を仕掛けると、これが再度同点ゴールに結実。90+1分、青山のクロスに佐々木が打点の高いヘッドで合わせてゴールに叩き込んだ。
 
 広島の勢いは同点に追いつくだけに止まらなかった。5分のアディショナルタイムを過ぎたラストプレー。広島は左サイドからクロスを入れると、ドウグラスのシュートは当たり損ねたものの、こぼれ球を柏が強烈なシュートでゴールネットに突き刺す。
 
 ゴール後のキックオフ直後に終了のホイッスル。広島が3-2の劇的な逆転勝利で第1戦を制した。
 
 第2戦は12月5日(土)、エディオンスタジアム広島で19時30分にキックオフされる。
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