［キリンチャレンジカップ］日本 １－１ ウルグアイ／３月24日／国立競技場

　ポゼッションをテーマに初陣を迎えた第二次森保ジャパンにおいて、ウルグアイ戦で攻撃のアクセントになっていたのは右SBでスタメン出場した菅原由勢だろう。

　菅原は22分、鎌田大地から横パスを受けると、浅野拓磨へスルーパスを供給。相手の意表を突くダイレクトのボールでチャンスを演出した。

「拓磨くんの良さはあそこ。僕の強みも相手の嫌なところにボールを通していくところでもある。試合に向けて調整していくなかでいろいろ話し合っていた部分なので、それをひとつ体現できてよかったと思う」
 

　そう振り返った菅原は75分にも魅せた。右サイドを駆け上がった伊東純也へ絶妙なスルーパスを送り、伊東のアシストから西村拓真がネットを揺らす。同点弾の起点になったのだ。

「ボールを持って顔を上げるタイミングで純也くんが走り出すのは分かっていたし、ヨーイドンしたら今日の左サイドバックなら純也くんのほうが速いのは試合中に分かっていた。あとはDFの走り方、純也くんへの対応の仕方を見て、どういうボールの質を蹴ろうかというところで、意図したところにボールが送れた。純也くんの足が単純にめちゃくちゃ速かったので、そこに助けられている部分もあるけど、結果的に得点につながったのはポジティブだった」

　同点弾に絡んだプレーについて胸を張る菅原は、相手の守備を"崩すポイント"についてもこう語った。

「ボールをつないでいても、ああやってシンプルに一発で裏を突くことがないと、相手への対策にならないので、ひとつ見せられたのは良かった」

　確かに横パスばかりでは相手に対策されてしまう。ボールを保持しながらも敵の急所を突けていた菅原は、ウルグアイ戦で効いていた選手のひとりだった。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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