自慢の嗅覚と走力で同点弾ゲットも「まだまだ足りない」。西村拓真の貪欲な向上心

2023年03月25日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

「チームの勝利のためにどう関われるか、存在感を出したい」

74分に投入され、トップ下で躍動した西村。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

[キリンチャレンジカップ]日本1-1ウルグアイ/3月24日/国立競技場
 
 第二次森保ジャパンの初陣は、西村拓真の武器が存分に発揮された試合だった。
 
 西村の武器と言えば、ゴール前での鋭い嗅覚と走力だ。75分の同点弾は、まさにその嗅覚が発揮された一発で、伊東純也が右サイドを抜け出すと、最前線の上田綺世がニアに入り込んで相手DFを上手く引き付け、その裏の空いたスペースにフリーの状態で入ってクロスを呼び込んだ。
 
 本人は試合後、「前日の練習でその形をやって、純也君とは今日そういう話をして、狙い通り」と話していたが、右SB菅原由勢が伊東にパスを出した時点でチャンスになるかどうかの状況を見極め、ゴール前までダッシュしていなければ生まれていなかっただろう。
 
 しかし、どこまでも貪欲で、向上心が強いのも西村の特長だ。

 所属クラブの横浜F・マリノスで、たとえゴールやアシストでチームの勝利に貢献しても「まだまだ足りない」と口にするように、今回も「今のままでは(ワールドカップ組を)脅かすのは厳しいし、インパクトも弱いです。自分の実力もまだまだ足りないと感じているので、もっとレベルアップしたい」とコメント。

 そして、日本代表で「学ぶものがある」と続ける。その「学ぶもの」を具体的に聞くと、「一つひとつのプレーの強弱や、力の出しどころ」を挙げた。
 
 次は28日にコロンビアと対戦する日本代表。「次が大事になってくる。チームの勝利のためにどう関われるか、存在感を出したい」と力強く語った西村のプレーに注目だ。
 
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

【PHOTO】日本の出場17選手&監督の採点・寸評。MOMは途中出場から攻撃を活性化した伊東純也。三笘薫は何度か単独ドリブルで会場を沸かせたが…

【キリンチャレンジカップPHOTO】日本1ー1ウルグアイ|ビハインドも交代直後の西村が同点弾!第二次森保ジャパンの初戦はドロー…!

【PHOTO】国立競技場に集結した日本代表サポーターを特集!

【PHOTO】第二次森保ジャパン初ゴールを交代直後に叩き込んだ西村拓真を特集!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事