「押し込まれても最後…」2連敗→3連勝のレッズ岩尾憲が語る守備の充実度。スコルジャ監督が指摘した課題とは?

2023年03月23日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「まだチームを作り上げていく途中の段階」

新潟に今季初黒星をつけて3連勝を飾った浦和。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 浦和レッズはJ1第5節でアルビレックス新潟に2-1で逆転勝利した。10分に先制を許したが、35分に酒井宏樹、45+2分には明本考浩がゴールをゲット。今季無敗だった新潟に初黒星をつけて、3連勝を飾った。

 試合後、選手たちは劣勢の場面があったと認めつつ、手応えを口にした。

 キャプテンの酒井は「1点取ってからは、相手が出てくるようになって。2点目を取ってからは、相手はもっと出るようになり、(自分たちが)試合をコントロールできた」と振り返る。

 1トップに入り攻撃を活性化させた興梠慎三も「逆転してから、相手に(ボールを)持たせても、相手が出てこないといけない状況。後半に関しては、相手は何もできなかったのかな」と分析した。

 また、ボランチの一角として的確なカバーリングで何度もピンチの芽を摘んだ岩尾憲は、「どちらかというと対応できたと思う」として、DFを中心としたチームの守備について、こう語った。
 
「押し込まれても最後、センターバックを含めて、どうボールにアタックするのか。ディフェンダーと中盤、フォワードの3つのラインが、しっかりとコンパクトにできたと思うし、自分たちが前に行けばディフェンダーもフォローアップして、しっかり高いラインを作ってくれるので。たまに剥がされるが、変な空き方をしているわけではない。バラバラにならずに守れた時間のほうが長かった」

 開幕2連敗と厳しいスタートだったが、第3節のセレッソ大阪戦(2-1)以降は3連勝。復調を選手たちは、どう感じているのか。

 岩尾とともにダブルボランチを組む伊藤敦樹は「開幕は少しつまづいたけど、やっていることは変わらない」、正守護神の西川周作は「開幕から試合をやるごとに良くなっている。最初に負けはしたが、その中でも明るい材料というか、雰囲気があった」という。また、興梠と明本は開幕からの連敗を「もったいなかった」とも表現した。

 もっとも、チームに満足感は見られない。マチェイ・スコルジャ監督は「ほぼ全ての要素を改善しないといけない。まだチームを作り上げていく途中の段階で、でき上がっているとは言えない」として、具体的には「ビルドアップをよりしっかりしないといけないと思う」と課題を挙げた。

 リーグ戦4連勝を狙う浦和。次節は31日、敵地で柏レイソルと相まみえる。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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