三笘・堂安・久保・伊東の共存はあるのか? 大激戦区の2列目、斬新な組み合わせや連係に期待

2023年03月22日 元川悦子

ゼロからのサバイバルがスタート

プレミアで躍動中の三笘は先発なるか。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 3月24日に行なわれる第2次森保ジャパンの初陣・ウルグアイ戦が迫ってきた。22日には合流が遅れていた三笘薫(ブライトン)や堂安律(フライブルク)らが合流。新型コロナウイルス検査で陰性が確認できなかった久保建英(レアル・ソシエダ)を除く25人が、千葉・幕張の高円宮記念JFA夢フィールドでトレーニングを実施した。

 この日はランニングとフィジカル強化以外は、複数グループに分かれて練習が進んだ。初日から参加している遠藤航(シュツットガルト)らフィールド13人はパス&コントロール、シュート練習などフルメニューを消化。合流間もない8人はクールダウンに努め、リハビリ中の前田大然(セルティック)は完全別メニュー調整となった。

 シュミット・ダニエル(シント=トロイデン)らGK3人も精力的に汗を流す。集まったサポーターや子どもたちから絶好調の三笘に熱い声援が次々と投げかけられるなど、いよいよ本番ムードが高まってきた印象だ。

 こうしたなか、試合に向けて気になる1つのテーマが、2列目アタッカー陣の使い方だ。 昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)では鎌田大地(フランクフルト)、久保、伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)の3人が基本的にスタメンで、三笘、堂安はジョーカーに位置付けられた。

 が、今は全員が横一線。新戦力の中村敬斗(LASKリンツ)、所属クラブでは左サイドで起用されている前田も含めて、ゼロからのサバイバルが始まると考えていいだろう。
 
 4バックの時は攻撃的MFが3枚、3バックだと2シャドーと両ウイングバックという構成になるため、使えるアタッカーの人数が変わってくる。

 前者の場合、最近の所属先での活躍度を踏まえると、右から伊東、久保、三笘という並びがファーストチョイスと見てよさそうだ。

 トップ下要員には鎌田もいるが、新たな代表ではボランチに下がる可能性もある。ただ、久保のコロナ陰性が確認できなければウルグアイ戦出場回避という判断になるだろうから、初陣はこれまで通り、鎌田のトップ下が有力となるはずだ。

 その一方、Jリーグで圧倒的走力と推進力を示している西村拓真(横浜)という異なる特性を持つ選手もいるし、最近のリーグ戦で2試合連発の堂安も新たな選択肢になり得る。

 堂安自身は「今まで代表でやってきた右サイドハーフで勝負したい」と語ったが、「この1年くらいでトップ下も自分のポジションだと考え始めた」と最近上梓した著書で心境の変化を明かしている。となれば、新たな位置で伊東や三笘との共存にトライするのもありだろう。

【PHOTO】三笘薫や鎌田大地らが合流!ウルグアイ戦へ向けトレーニングを開始した日本代表を激写!!

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