「明らかにもっと酷い目に遭っている人がいる」クロース、マドリー同僚アザールに喝!「哀れみはサッカーに相応しくない」

2023年03月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「エデンが悪い人生を送っているとは思っていない」

クロース(左)が出場機会確保に苦しむアザール(右)について語った。(C)Getty Images

 レアル・マドリーの重鎮トニ・クロースが、チームメイトのエデン・アザールにずばりモノ申した。英メディア『SPORT BIBLE』が3月19日付けで伝えている。

 1月に32歳となったベルギーの至宝は、19年夏にチェルシーから大型契約でマドリーに加入以降、度重なる怪我もあってほとんど戦力になれず。後がない今シーズンは骨接合プレートの除去手術を受け、不安の種を取り除いて迎えて臨むも、ここまでラ・リーガでは、唯一の先発出場となっている第5節のマジョルカ戦からずっと出番なしだ。

 相当なフラストレーションを溜め込んでいるようで、先日には「僕はプレーしたいんだ。ピッチで楽しみたいんだ。トレーニングもいいが、僕らを生かしてくれるのは試合だ。僕は心の底から、自分が何かをもたらせると願っている」と発言。さらにカルロ・アンチェロッティ監督とは話をしていない事実まで認めていた。

「アンチェロッティと僕の間にはリスペクトがあるが、互いに話し合っているとは言わない。しかし、尊敬の念は常にある。敬意を払わないと。彼はサッカー界を代表する人物だ。キャリアで成し遂げてきた偉業を考えればね」
 
 完全に過去の人となりつつあるアザールの現状は、世界中で大きな話題になるなか、1つ年上の元ドイツ代表MFは、「哀れみはサッカーには相応しくない」とバッサリ。同情の姿勢は見せず、あえて突き放すようにこう言い放った。

「エデンが悪い人生を送っているとは思っていない。明らかにもっと酷い目に遭っている人を哀れむことはできる。金の問題ではない。サッカー界で誰かをかわいそうだと思った試しはない。もちろん、長い間困難な状況が続いているが、結局のところ、誰もが自分の状況にある程度の責任を負っている。だからこそ、同情は的外れだと思うんだ」

 その後にも改めて「エデンについてはよく知っているし、よく話をするが、私が同情するのは非常に悪い状況にある人たちだけで、エデンはそのような類には当てはまらない」と主張したクロース。低迷から抜け出せない同僚に、愛ある喝を入れた格好だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】途中出場のケシエが千金弾!後半AT2分にバルサが宿敵マドリーから奪った劇的決勝ゴール

【PHOTO】現地カタールで日本代表を応援する麗しき「美女サポーター」たちを一挙紹介!

次ページ【動画】途中出場のケシエが千金弾!後半AT2分にバルサが宿敵マドリーから奪った劇的決勝ゴール

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事