【J1昇格プレーオフ】福岡が5年ぶりにJ1復帰の王手! ウェリントンのゴールで長崎を下す

2015年11月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

エースの先制点を守り抜いて決勝へ。

ウェリントンが決勝点。頼りになるエースが仕事をした。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 J1昇格プレーオフ準決勝の福岡対長崎が11月29日、レベルファイブスタジアムで行なわれ、ホームの福岡が1-0で勝利した。

 堅守が自慢の両チームの対戦とあって、立ち上がりは探り合いの展開が続いた。そんななか、最初のチャンスを掴んだのは福岡だった。
 
 12分、最終ラインからのロングボールをウェリントンが落とし、城後がダイレクトでボレーを放つ。シュートは上に外れたが、会場が一気に沸いた。

 さらに福岡は、22分にカウンターから中村が一気に持ち込み、最後はウェリントンがDFと競り合いながらシュートを放つ。これはGK大久保のセーブにあった。直後に亀川のクロスに城後が詰めるも、ポストに阻まれて惜しくもチャンスを逃した。

 一方の長崎は手堅い守備からのカウンターで打開を狙う。しかし、イ・ヨンジェへの縦パスにミスが目立ち、なかなか福岡ゴールを脅かせない。結局、長崎はシュート1本で前半を終えた。

 スコアレスで突入した後半は、立ち上がりのセットプレーから福岡が待望の先制点を挙げる。決めたのはウェリントンだ。末吉のCKを胸トラップで収め、そのままボレーで沈めた。混戦のゴール前でも落ち着きを失わない、ブラジル人ストライカーの冷静さと技術が光ったゴールだった。

 一方、これで2点が必要になった長崎は、アグレッシブな守備を維持しつつ、2ボランチや両ウイングバックが高い位置を取って攻撃の圧力を強める。54分にはボランチ黒木の絶妙なスルーパスで裏を取ったイ・ヨンジェがGKと1対1を迎えた。だが、足を伸ばして放ったシュートは精度を欠き、惜しくもゴール左へ外れた。

 さらに長崎は62分、左サイドからのアーリークロスでチャンスにつなげ、66分にも左クロスからイ・ヨンジェが左足で狙ったが、いずれも福岡GK中村の好セーブに遭った。

 以降も長崎が攻め続け、アディショナルタイムのセットプレーでは、GK大久保も上がってゴールを狙ったが、あと一歩及ばず。福岡の堅い守備を崩せないまま、タイムアップを迎えた。

 この結果、1-0で勝利した福岡の決勝進出が決定。12月6日に行なわれる決勝では、C大阪との決戦に挑む。

 福岡が昇格すれば、5年ぶり。就任1年目の井原監督は、「決勝でも声援をお願いします」とサポーターに呼びかけた。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事