ニアングが躍動したミランが4発快勝! 80分から出場の本田は決定的パスが実らず

2015年11月29日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

49分までに3ゴールを奪って試合を決める。

ミラン対サンプドリア戦の結果&スタメン。

 11月28日のセリエA14節。ミランが本拠地サン・シーロでサンプドリアを4-1で下した。
 
 前節のユベントス戦で低調極まりなかったミランは、ここ6試合で使ってきた4-3-3から4-4-2にシステムを変更。中盤は右からチェルチ、クツカ、モントリーボ、ボナベントゥーラ、2トップにはバッカとニアングが入った。本田は9試合連続のベンチスタートとなった。
 
 監督交代(ゼンガ→モンテッラ)から2試合目となるサンプドリアは、前節の4-3-3から4-3-1-2に変えて臨んできた。
 
 序盤から試合のペースを握ったのは、新システムが機能したミラン。ポゼッションから両翼の突破を活かし、何度も攻め込む。そして16分、先制に成功する。ペナルティーエリア右側でうまく振り向いて縦に抜けたニアングがグラウンダーのボールを折り返し、これをボナベントゥーラが押し込んだ。
 
 その後も2トップと両サイドハーフが効果的なコンビネーションを見せるミランは、17分にニアング、23分にチェルチ、32分にボナベントゥーラ、33分にバッカがシュートを放つなど主導権を握り続ける。この良い流れの中で追加点が生まれたのは38分。ニアングがPKを叩き込んで今シーズン初得点を挙げた。
 
 サンプドリアはミラノの激しいプレスに苦しんで流れの中からほとんど作れず、前半はポゼッションが34パーセント、シュートが1本のみ。ほとんど何も見せられずにハーフタイムを迎えた。
 
 後半も攻めるミラン、守るサンプドリアの構図は不変。そして49分には、相手GKの曖昧なパスをカットしたニアングが、右足で豪快に叩き込んで3-0。早くも事実上、試合を決めた。
 
 その後、ミランがプレスを弱めたためサンプドリアも何度か攻め込んだが、逆に79分にミランが4点目。途中出場のL・アドリアーノが、チェルチのクロスを胸トラップし、そのままボレーで沈めた。
 
 直後の80分にはチェルチに代わって本田が登場。85分にはセンターサークル付近でパスカットに成功し、ペナルティーエリア手前から決定的なラストパスを送るが、これを受けたバッカのシュートは敵GKに防がれた。
 
 87分にエデルにPKから1点を返されたものの、3試合ぶりに勝点3を積み上げたミラン。暫定ながら5位まで浮上した。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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