「サッカーも他人事ではない」WBCの日韓戦惨敗に韓メディアが危機感!「日本は韓国の強みまで吸収した。いまや精神力も上だ」

2023年03月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「問題は韓日サッカーの格差は、今後さらに広がるという点だ」

WBCの韓国代表(上)の惨敗はサッカー(下)も他人事ではないと母国メディアが指摘した。(C)Getty Images

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドで、韓国代表は日本代表と対戦し、4対13の惨敗を喫した。結局、2勝2敗に終わり、日本とオーストラリアの後塵を拝して3大会連続の1次ラウンド敗退。厳しい批判に晒されている。

 そんななか、韓国メディア『OSEN』も「WBC野球代表の韓日戦惨事。サッカーも他人事ではない」と題した記事を掲載。広がる日韓の差に警鐘を鳴らしている。

 同メディアはWBCの韓国代表について、「大会後、野球代表に世間から批判は殺到している。国内最高人気を誇るプロ野球の最高の選手たちが集まったが、パフォーマンスは期待に及ばなかった。キム・ヒョンス、キム・グァンヒョンなどがWBC後に代表引退を宣言して、次の世代に対する懸念はさらに大きくなっている」と指摘。さらに日本戦の重要性について、こう見解を述べている。

「種目を問わず、韓日戦に対する意味は大きい。サッカーの韓日戦は勝利の源だ。1954年のワールドカップ予選で韓日戦を控えた韓国代表は『日本に敗れれば、玄海灘に身を投げる』と決意を固めた。しかし、精神力だけを強調した時代はしばらく経った。今は精神力も日本が上の時代だ」
 
 記事は「カタール・ワールドカップで日本はドイツ(2-1)とスペイン(2-1)を相次いで倒して世界を驚かせた。同じ16強止まりだったが、日本はクロアチアにPK戦で敗れ、韓国より良いパフォーマンスを披露した」と続けている。

「韓国サッカーも根本的な選手層と技術で日本に押されて久しい。各年代の代表も韓日戦で相次いで惨敗し、危機に陥った。A代表は日本に2戦連続で惨敗を記録中だ。21年3月、横浜で日本に0-3の大敗を喫した。昨年7月にも、東アジア選手権で再び日本に0-3で凄惨になった。韓国の強みだった精神力と闘志、フィジカルでも日本の方が良かった。韓国は色を失ったが、日本は既存の長所に韓国の強みまで吸収した様子だった」

 そして、カタールW杯後に、韓国代表DFのキム・ミンジェが「多くの選手が一歳でも若い年齢でヨーロッパを経験しなければならない」と忠告したことを紹介し、こう綴っている。

「韓国は兵役義務など様々な障害が多く、選手の成長に制限が多い環境だ。一方、日本はヨーロッパ5大リーグでプレーする選手だけ14人だ。 スコットランドのセルティック得点王の古橋亨梧など他のヨーロッパのリーグで頭角を現わす選手も多い。ヨーロッパでプレーする日本選手は39人だ」

『OSEN』は「問題は韓日サッカーの格差は、今後さらに広がるという点だ」と危機感を煽っている。

「ファン・ソンホン監督が率いるU-23代表は昨年7月のアジアカップ準々決勝で、日本と無気力な試合の末に0-3で惨敗を受けた。さらに言えば、日本代表チームは2歳の幼いU-21で構成されていた。 U-16代表も昨年6月に日本に0-3と崩れた。韓国が日本に勝ったのは2019年U-20W杯での1―0の勝利が最後だ。当時イ・ガンインが牽引した韓国はFIFA管轄の大会で、初めて準優勝を果たした」

WBCの大敗を受け、韓国サッカー界も危機感を抱いているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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