【採点寸評|湘南】攻撃の起点作りから苦しむ。フィニッシュの精度を欠いて今季初黒星[J1第4節 湘南0-2京都]

2023年03月12日 岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

時間をかけた攻撃を完結させることも必要だ

【警告】湘南=山下(90+3分)京都=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】木下康介(京都)

 3月12日にJ1リーグ第4節が各地で開催。レモンガススタジアム平塚では湘南ベルマーレ対京都サンガF.C.が行なわれ、2-0で京都が勝利した。
【PHOTO】湘南の出場16選手&監督の採点・寸評。巧みなドリブルで違いを作った平岡。タリクは好機をモノにできず
 試合が動いたのは後半。55分、アウェーの京都が先制点を挙げる。右サイドを突破した白井康介がクロスを入れると、木下康介がニアで合わせてネットを揺らす。

 さらに京都は74分に加点。相手のCKを弾き返すと、カウンターを発動。最後はパトリックのクロスから山田楓喜が冷静にフィニッシュした。

 その後も湘南の反撃をシャットアウトした京都が連勝を達成。敗れた湘南は、今季初の黒星となった。
 
▼湘南のチーム採点「5」
 開幕3戦は相手にボールを保持される時間が長かったため、持ち前のハイプレスとショートカウンターを発動できた。しかし今節はロングボールを蹴ってくる相手に対して武器を封じ込められ、苦戦。決定機でもフィニッシュの精度を欠き、今季初黒星を喫した。

 ボールを保持しながら敵陣深くまで侵入できたのが数回程度と、ビルドアップも課題。余裕のある状況でのフィードや楔のパスが通らず、攻撃の起点作りから苦しんだ。カウンターだけでなく、ボールを持たされる試合で時間をかけた攻撃を完結させることも必要だろう。

 目標の「5位以上」を目ざしていくなかでは、ゴール前でのブロックとロングボールを主体にカウンターを狙ってくるチームとの試合で勝点を奪えるかも鍵を握る。ボールポゼッションにこだわらないチームへの戦い方は、練磨していかなければいけないと言える。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

【PHOTO】平日ナイターのレモンガススタジアム平塚に集結した湘南ベルマーレサポーターを特集!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事