「自信になった」古巣相手に完封勝利貢献の新潟DF舞行龍ジェームズ。川崎時代の悔しさをバネに「ちょっとでも恩返しできたかなと」

2023年03月12日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

川崎サポーターの前で見せた成長

古巣との一戦でクリーンシートに貢献した舞行龍。写真:滝川敏之

[J1第4節] 新潟1-0川崎/3月11日/デンカビッグスワンスタジアム

 今季、6年ぶりにJ1へ復帰したアルビレックス新潟が、過去6年で4度のリーグ優勝を果たしている川崎フロンターレから見事、勝利をもぎ取った。

 相手にボールを持たれる展開となったなか、球際で強さを発揮し、カウンターを発動。速攻から何度もチャンスを作った試合は、22分の伊藤涼太郎の2試合連続ゴールを守り切って勝点3を獲得。ここまでリーグ4戦負けなしと好調をキープした。

 この一戦に特別な想いで挑んだプレーヤーがいる。2017年から2年半、川崎に在籍していた新潟の舞行龍ジェームズだ。

 CBとして出場した舞行龍は、古巣相手に身体を投げ出して守り、最後の局面で自由を与えず、チームの完封勝利に貢献した。

「札幌戦でとくに2失点目、自分も相手に対してもうちょっと寄せれたかなと反省していた。その反省を活かして寄せの部分だったり、ボールに強くいくのを意識しながらやっていました」
 
 前節の課題を活かして無失点に抑えた舞行龍は、川崎サポーターの前で自身の成長を見せられたことが「嬉しい」とし、「本当に川崎は強いチームですし、ずっと優勝争いをしてきたチーム。今年もそういうチームだと思うし、だからこそ自分にとってこの1試合は自信になった」と笑顔を見せた。

 川崎時代はなかなか出場機会を得られず悔しい思いをした。そのときの経験があって今の自分があると34歳のDFは強調する。

「川崎サポーターの前で勝てて、ちょっとでも恩返しできたかなと。川崎にいたときにもっと貢献したかったし、そこができなかったことは非常に残念でしたけど、自分が得た財産は非常に多かったので、それは本当に感謝しています」

 今季初の連勝へ向け、次節は18日に浦和と対戦。舞行龍は「次の浦和戦を頭に入れて集中してやっていきたい」とすでに気持ちを切り替えている。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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