「我慢していればゴールを決めてくれると…」川崎GKチョン・ソンリョンが感じたチームの“異変”。公式戦連敗も「信じてやるしかない」

2023年03月12日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

再三のピンチで好セーブ連発

新潟戦でファインセーブを連発したチョン・ソンリョン。写真:滝川敏之

[J1第4節] 新潟1-0川崎/3月11日/デンカビッグスワンスタジアム

 1失点こそしたものの、チョン・ソンリョンのプレーにはさすがの安心感があった。

 川崎はボールを保持して押し込む時間を長く作ったが、敵陣でボールロスト。そして相手のロングカウンターから幾度もピンチを迎えたなか、最後の砦として立ちはだかったのがチョン・ソンリョンだった。

 17分、裏へ抜け出してきた太田修介との1対1のシーンでは、絶妙な飛び出しでコースを限定してシュートストップ。22分、伊藤涼太郎にペナルティエリア手前左から放たれたシュートは、「ブラインドになって見えなかった」と本人が語ったように、選手と重なってボールが見えず、ニアサイドに決められ先制を許した。

 それでも気落ちすることなく、その後も好セーブを披露。51分の相手の決定機でも守護神がスーパーセーブを見せ、最少失点に抑えた。
 
「川崎に来てからは後ろで我慢していれば、誰かがゴールを決めてくれるというイメージがあって、今日もそういう感覚があったんですけど…」

 チョン・ソンリョンはチームの異変を感じつつ、そう肩を落としたが、「でもこういうときも必ずある。練習を通してお互いを本当に信じてやるしかない。もっともっと強い気持ちでやるしかないと思います」と前を向いた。

 次節は18日にホームでC大阪と対戦。チーム最年長、38歳のGKは「本当に早く切り替えて、選手たちが一つになって勝点を取りに行きたい」と闘志を燃やした。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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