「最も腹が立った」イタリアの敏腕SDがローマ時代に獲得した“悪童”を回想!「目の前にショットグラスを7、8個置けば…」

2023年03月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ほかの選手に見たことがないものだった」

ローマ時代は主軸としてプレーしたナインゴラン。(C)Getty Images

 自由奔放なキャラクターは、すでに誰もが知るところだ。だが、よく知る人物の言葉からは、改めてラジャ・ナインゴランという選手の特殊ぶりがうかがえる。

 ローマやインテルでプレーした元ベルギー代表のナインゴランは、以前からお騒がせ行動が取り上げられてきた。イタリアを離れてアントワープに戻ってからも、試合当日のベンチでの喫煙が問題となって処分され、結局クラブを退団。最近はローマ時代の盟友ダニエレ・デ・ロッシが監督に就任したスパルに加入も、サポーターからの批判が報じられていた(デ・ロッシはすでに解任)。

 長年にわたってイタリアの様々な強豪で幹部としてチーム編成に携わってきたワルテル・サバティーニは、『Gazzetta dello Sport』紙で「自分がローマで獲得したすべての選手に愛情があるが、最も腹が立ったのはナインゴランだ」と振り返っている。

「彼のことは息子のように好きだが、悪童なんだよ。目の前にショットグラスを7、8個置けば、彼はすべて飲み干す。彼にとって人生はゲームなんだ」
 
 さらに、サバティーニは「自己顕示欲が強い。もっとチームメイトたちが彼を助けるべきだったのかもしれない」とも述べた。

「彼の思いどおりにさせるのではなく、しっかりマークすべきだったのかもしれない。彼はいつも自分がしたいようにやってきたんだ。ピッチの上ではこの上なく素晴らしい選手なんだけどね。ローマで彼がやっていたことは、ほかの選手に見たことがないものだった」

厳しく自分を律していれば、選手としてのナインゴランの評価は、今と違うものになっていたかもしれない。だが、サバティーニの言葉からも分かるように、ナインゴランは何にも縛られないことを重視する。悪童でなかったら、ナインゴランは今のナインゴランにもなっていなかったかもしれない。

5月で35歳になるナインゴランは、自身のキャリアをどのように思っているのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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