アーセナル戦での開始9秒弾は無効にすべきだった? 元審判が指摘「多くの試合で起こっているが、気付かれない」

2023年03月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

プレミアリーグ史上2番目の早さ

開始9.11秒でゴールを奪ったフィリップ・ビリング(中央)。プレミアでは2019年4月に当時サウサンプトンのシェーン・ロングが記録した7.69秒に次ぐ早さだ。(C)Getty Images

 現地時間3月4日に開催されたプレミアリーグ第26節で、降格圏に沈むボーンマスは、首位のアーセナルとホームで対戦。開始9秒で先制し、57分に追加点も挙げたが、冨安健洋と代わって後半から入ったベン・ホワイトのゴールなどで同点に追いつかれると、土壇場の90+7分に勝ち越し点を許し、2-3で痛恨の逆転負けを喫した。

 敗戦とはなったものの、フィリップ・ビリングが10秒を経たずして奪った電光石火の一撃は、「デザインされたキックオフ」と称賛が集まっている。

 ただ、ここにきて疑惑が浮上した。英紙『The Sun』によれば、元レフェリーのグラハム・ポール氏は、キックオフでワンタッチする前に、ボーンマスの選手数人が敵陣に足を踏み入れていたと指摘したのだ。同氏はVARがすぐに介入すべきだったと断言している。

「VARはキックオフ前に、ボーンマスの何選手かが反対側のエンドにいた事実を罰せられなかったとして、土曜日にアーセナルを失望させたように見えた。主審はボーンマスがアーセナルのペナルティエリアに入るずっと前に侵入を認め、キックオフをやり直すよう命じるべきだった」
【動画】ワンタッチする前に何人かが飛び出している?疑惑のキックオフをチェック
 また、「このような出来事は多くの試合で起こっているが、10秒以内にゴールが決まらないので、この違反は気付かれず、罰せられることもない」とも伝えた。

「最も飛び出していたアントワーヌ・セメニョが得点者だったら、VARによる介入があったかもしれない」

 厳密に守られていなかったルールが、プレミアリーグ史上2番目に早い、記録的なゴールの誕生により、思いがけず日の目を浴びた格好だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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