[J１第３節] 横浜１－１広島／３月３日／ニッパツ三ツ沢球技場

　リーグ戦で２試合連続ゴール。アンデルソン・ロペスの同点弾で横浜が勝点１を手にした。

　先制されて迎えた19分、角田涼太朗が左サイドの裏のスペースにロングスルーパスを供給。これにゴールラインギリギリでエウベルが追いつき、満田誠との競り合いを制して上げたクロスに、ゴール前で反応したA・ロペスが胸で合わせてネットを揺らした。
 
「スルーパスにエウベルはラインから出ないことを信じて競り合いに勝ち、僕に素晴らしいクロスを上げてくれた。監督からは、ゴール前ではニアに走り込めと常に言われているので、しっかり相手の前に入って、胸で流し込めて良かった」（A・ロペス）

　胸での得点は、「毎日ではないけど、ジムでよく（胸を）鍛えているからね」と普段の筋トレの成果もあったかもしれないと笑顔を見せた。
 

　この試合での貢献はゴールだけではなかった。前からの果敢な守備でボールを奪い、正確なラストパスで決定機を演出するなど、献身的な姿勢が目を引いた。前線からのプレスの迫力は、試合を重ねるごとに増していっている印象だ。

「チームのために、すべてを出し切るために練習から準備をしている。ピッチに立って自分のベストを尽くし、試合を通して出し切れているのは、僕としては嬉しい。試合後もしっかりとリカバリーができている。自分のコンディションには満足しているよ」

　チームの勝利のために、決して休まず、走り続ける。覚悟を口にしたA・ロペス。ドローに終わった広島戦は「チームとして反省もある」と悔しさをにじませながらも、「しっかり身体を休めて次は勝てるように頑張りたい」と次戦へ向けて闘志を燃やした。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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