【採点寸評|横浜】見事なボディバランスの渡辺や再三チャンス創出の井上を高評価。数的不利でも攻撃的姿勢を貫く[J1第3節 横浜1-1広島]

2023年03月04日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

90分を通してゲームをコントロールしていた印象

【警告】横浜=井上(40分)、角田(90+4分) 広島=東(29分)、ベン・カリファ(65分)、ピエロス(71分)、野津田(74分)
【退場】横浜=永戸(77分)
【MAN OF THE MATCH】アンデルソン・ロペス(横浜)

 3月3日にJ1リーグ第3節の1試合が行なわれ、ニッパツ三ツ沢球技場で横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島が対戦し、1-1で引き分けた。
【PHOTO】横浜の出場15選手&監督の採点・寸評。2試合連続弾のA・ロペスがMOM!献身的な守備や攻撃でのタメでも存在感を発揮
 先にスコアボードを動かしたのはアウェーの広島。開始4分、右サイドを抜け出した満田誠のクロスから東俊希がダイレクトシュートでネットを揺らす。

 いきなりビハインドを負ったホームの横浜は19分、試合を振り出しに戻す。エウベルが左サイドで粘ってマイボールにし、正確なクロスを供給。ゴール前でスタンバイしていたアンデルソン・ロペスが巧みに胸で押し込んだ。

 1-1のタイスコアで迎えた後半、お互いに攻め合い、相手ゴールに迫っていく。77分には横浜の永戸勝也が相手への激しいチャージで一発レッド。ただ、横浜は数的不利でも果敢に攻めて、粘り強く守り、逆に広島はアドバンテージを活かせず、1-1のままタイムアップ。勝点1を分け合う結果となった。
 
▼横浜のチーム採点「6」
 90分を通して見れば、ゲームをコントロールしていた印象だ。マリノス"らしい"速攻から決定機を創出するなど、攻撃の迫力もあった。

 開始早々に喫した失点は、油断があったか。相手の前からの激しいプレスに慌て、ボールロストからカウンターを受けると、永戸の寄せが甘く、右サイドから簡単に満田にクロスを入れられ、先制点を献上した。

 それでも、すぐさまリズムを取り戻すと、一瞬の隙を突いてA・ロペスの2試合連続ゴールで同点に。その後はボランチの渡辺皓太と喜田拓也が中盤でボールをことごとく回収し、ゲームメイク。再三にわたり裏へ抜け出してチャンスを作った井上のパフォーマンスも光った。

 終盤に永戸の一発退場で数的不利となるも、「勝ちにいった選手たちが誇らしい」とケヴィン・マスカット監督が話したように、最後まで得点を狙いに行き攻撃的な姿勢を貫いた戦いは、今後に繋がるはずだ。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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