「よりハードに見えるように…」狂気の男がまさかのイメージ戦略を告白! 現在は“直系の後輩”前田大然がセルティックで活躍中

2023年03月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

現役を引退し、髪を伸ばしたワケは?

個性的なキャラクターで人気を博したブラウン。中村俊輔とも一緒にプレーした。(C)Getty Images

 セルティックの元主将スコット・ブラウンが、意外な裏話を明かした。英紙『Daily mail』が3月1日付けで伝えている。

 55キャップを誇る元スコットランド代表MFは、セルティックで2007年から21年までの間に600試合以上に出場し、22ものタイトルを獲得。当時チームメイトだった中村俊輔らと共に、同クラブ屈指のレジェンドとして名を残した。

 そんなブラウンの真骨頂は、常軌を逸したタフネスだ。怪我をも恐れぬタフで強靭なハードプレーに加え、ロシア遠征時にはマイナス11度にもかかわらず1人半袖で行動するなど、ピッチ内外で攻めの姿勢を貫き、"狂気の男"として人気を博した。

 また、特徴的な坊主頭でも強烈なインパクトを残したが、この髪型には緻密なイメージ戦略があったようだ。現在は髪を伸ばしてイングランド3部のフリートウッドで指揮を執る37歳は、「何よりも相手を威嚇するためだった」と当時を振り返っている。

「試合前に毎回頭を剃っていたのは、よりハードで攻撃的に見えるように、そして自分が本気だと示すためだった。私はいつも小さい奴ではなく、大きい奴を倒そうとしていた。自分より強い相手に打撃を与えたかったんだ。チャンピオンズリーグでのプレーが好きだったよ。バルセロナやバイエルンと対戦してみたかったんだ。世界最高の選手と戦うのが好きでね。実際何度も対戦したし、成功も収めた」
【画像】髪がフサフサ!イングランド3部フリートウッドで指揮を執る、ブラウンの今
 スコットランドきってのレジェンドはさらに、頭を丸めることで、より広く自分を表現でき、それが楽しかったとも語っている。

「90分間、誰にでもなれるんだ。一線を越えた途端、別人のようになった。でもピッチの外では、かなり冷静でリラックスしていたよ。ピッチの上では、パントマイムのような悪役になったけどね」

 現役を引退し、坊主をやめたのは悪役を演じる必要性を感じなくなった点や、家族の影響が大きいという。

「年をとって、大人になったんだ。でも、監督になったのは関係ない。子どもたちの影響だ!髪を伸ばした私を見たがっていたし、『若くて、攻撃的でなく見える。親しみやすい』と言ってくれたんだ。元々サッカーさえ離れれば、親しみやすかったんだけどね。私は人間だし、おしゃべりするのも好きなんだ」

 系譜を継いでいるわけでは決してないだろうが、今日のセルティックでは前田大然とアーロン・ムーイが、スキンヘッドの後輩として活躍中だ。ブラウンは少なからず、彼らには親近感を覚えているかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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