「勝ちたかった」FC東京MF小泉慶が古巣相手にドローで悔しさを露わに。10人となった終盤も「守らないよ、という声が出ていた」

2023年02月27日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「優勝を目ざすなら、こういうゲームを勝点3にするべきだった」

古巣・柏との一戦で攻守に奮闘した小泉。(C)SOCCER DIGEST

[J2第2節] 柏1-1FC東京/2月26日/三協フロンテア柏スタジアム

「欲を言えば勝ちたかった」

 古巣・柏との一戦に臨んだ小泉慶が、試合後に悔しさを露わにした。

 柏のシュート本数が3本だったのに対して、FC東京は15本。この数字からも分かる通り、90分を通して主導権を握っていたのはFC東京だった。

 前半は攻撃での丁寧さを欠いた。25分には不用意なパスをカットされて、カウンターから失点。それでも36分にアダイウトンのゴールで同点に追いついた。

 後半は中盤でのボール奪取から速攻を仕掛け、再三にわたりチャンスを得たが、決定機を決めきれず。すると終盤の82分には、中村帆高が2枚目のイエローで退場処分に。

 10人で数的不利となったなかでも、「1人退場者が出ても守らないよ、というのは選手からも声が出ていた」と小泉が言うように、FC東京は引いて守ることをせず、貪欲に勝利を目ざして得点を狙った。
 
 激しく球際で戦って相手の攻撃の芽を摘み、カウンターの起点となるなど、攻守で奮闘した小泉は、「アウェーで退場者が出たなかで勝点1を取れたのは良かった」としつつも、「優勝を目ざすなら、こういうゲームを勝点3にするべきだったと思うし、決定機をしっかりと仕留められないと1位のチームとの差が出てきてしまう」と反省を口にした。

「自分にとっては1年半お世話になったレイソルとの対戦。レイソルのサポーターの中にも個人的に応援してくれた人もいると思うので、そういう人たちに、違うチームですけどしっかり頑張っているんだぞ、というのを見せられたら良かった」

 小泉は古巣との対戦で自身のプレーに対しても、「もっと良いパフォーマンスが出せたと思うので、悔しさはある」と胸の内を明かした。

 次戦は3月4日、アウェーで京都と対戦。「まだリーグ戦もここから続くので、しっかり切り替えて、また次もアウェーなので頑張っていきたい」と闘志を燃やした。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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