待望の"初勝利"だ。

　青森山田高で辣腕を振るった黒田剛が、今季からFC町田ゼルビアの監督に就任。自身初のJクラブでの指揮。開幕戦はベガルタ仙台とスコアレスドロー。迎えた２節のザスパクサツ群馬戦で２－０の完勝を収めた。

　試合後のインタビューで、黒田監督は安堵の表情を見せた。

「多くの不安もあっただけに、この１勝がいつ来るのかってことで、ずっと寝られない時もありましたけど、まずはひとつ勝てて、ホッとしています」

　手にした勝点３は「選手たちがやるべきことを、献身的にしっかりやってくれた成果」だ。
【動画】町田の黒田監督インタビュー「ひとつ勝てて、ホッとしています」。翁長の鮮烈FK弾にも笑顔！

　38分に下田北斗のFKから池田樹雷人が頭で押し込んで先手を取ると、84分には翁長聖が直接FKを沈めた。

「ゴール前を固められたなかでは、リスタートがかなり重要になるぞということで、だいぶそこも練習してきました。きちっと狙ったとおり、得点できたこと、それがすごく我々の成果だったと思います」

　開幕戦を含め、２試合続けて失点ゼロも「やってきたことの成果」と指揮官は自信をのぞかせる。次戦に向けては、「流れの中で、取れる・取れないは、いろいろありますけど、リスタートも含めて、トータル的に我々が最終的に勝点３を取るという、そういうコンセプトを持ってしっかりと戦いたい。今はその積み上げでしかないので、ポジティブに捉えながら、また１週間、積み上げていきたい」と気合いを入れた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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