プーチン大統領が元バルサFWらブラジル人選手2名に“ロシア国籍”を付与!「彼らにとっては税金対策に過ぎない」と英紙

2023年02月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「国籍を取得すれば、所属税が15%にまで引き下げられる」

東京五輪ファイナルで劇的な決勝点をマークしたマルコム。今後はロシア代表でプレーする!? (C)Getty Images

 現地金曜日、ロシア政府はひとつのリストを公表した。ロシア在住の外国籍38名に対して、ウラジーミル・プーチン大統領がロシア国籍を付与したと明かしたのである。ウクライナ侵攻作戦が始まってからちょうど1年のタイミングでの特例措置だ。

 その名簿の中には、ふたりのプロサッカー選手の名も含まれていた。強豪ゼニトに所属するFWマルコム(25歳)と、MFクラウジーニョ(26歳)だ。ともにブラジルU-23代表での出場歴があり、マルコムは2018―19シーズンにバルセロナ(スペイン)で15試合(1得点)に出場した実力派アタッカーである。

 ゼニトはさっそく公式ツイッターで祝福。「クラブに関わるあらゆる人びとがマルコムとクラウジーニョのロシア国籍取得を喜んでいる」と記し、「彼らの今後の幸運を祈り、より多くの勝利をチームにもたらしてくれることを期待する」と続けた。
 
 一方で英紙『The Sun』は「今回のプーチンによる決定はプロパガンダの一環だ」と指摘。そのうえで「ロシア国籍を取得すれば、ブラジル人選手たちは所属税を15%にまで引き下げてもらえる。税金対策のために(国籍認可を)希望していたに過ぎない」と伝え、今後はロシア代表デビューも注目されるが、「ロシア代表は国際試合から締め出されている。そもそも彼らには代表チームで活躍する野心もないはずだ」と見ている。

 マルコムは2019年夏にゼニトに移籍する際、アーセナルやトッテナムなど複数のビッグクラブも強い関心を寄せた逸材。2021年の東京五輪にも出場し、決勝のスペイン戦では延長戦で劇的な決勝ゴールを決めている。リーグ5連覇に邁進するゼニトとの現行契約は2027年夏までの長期。今回の国籍取得によって、ロシアでのキャリア続行を内外に示す格好となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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