ユニ脱いで亡き先輩へメッセージも警告受けず。ガーナ代表MFが主審に感謝「生と死の問題」「許されないと言ったが…」

2023年02月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

カタールW杯では韓国相手に2ゴール

ダメ押し点を奪った後、メッセージを披露するクドゥス(中央)。(C)Getty Images

 アヤックスのガーナ代表MFモハメド・クドゥスが、レフェリーの"連帯"に感謝した。英メディア『SPORT BIBLE』が伝えている。

 現地時間2月19日に開催されたオランダリーグ第22節で、フェイエノールトと優勝を争うアヤックスは、スパルタと本拠地ヨハン・クライフ・アレーナで対戦。4-0で大勝を収めた。

 クドゥスは先発出場し、3-0で迎えた84分に直接FKで鮮やかにダメ押し点を奪取。すると、ユニホームをめくり上げ、アンダーシャツにしたためた「RIP Atsu(安らかに眠れ、アツ)」というメッセージを披露。トルコ大地震の被害に遭い、31歳で亡くなった代表の先輩、クリスチャン・アツへの思いを伝えた。
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 通常であれば、セレブレーションでユニホームを脱いだ選手にはイエローカードが提示されるが、22歳のレフティが処分を受けることはなかった。キックオフの少し前に主審と何やら言葉を交わしていたクドゥスは、試合後のインタビューでこう語った。

「フットボールのルールはあるが、これはフットボールを超えた、生と死の問題だ。レフェリーは(ユニホームを脱ぐ行為は)許されないと言ったが、これはフットボールよりも大きな状況なので、彼は理解してくれている。レフェリーには大きな敬意を表するよ」

 クドゥスは、カタール・ワールドカップのグループステージ韓国戦では、圧巻の2ゴールをマーク。期待の新星が亡き先輩の分まで、ガーナ代表を引っ張る。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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