看過できない事態だ。

　現地時間２月19日にプレミアリーグ第24節が開催。トッテナムはホームでウェストハムと対戦し、エメルソンとソン・フンミンのゴールで２－０の勝利を収めた。

　勝点３を上積みしたトッテナムはCL出場圏内の４位に浮上。昨季は得点王に輝きながら、今季はやや不調気味のソン・フンミンが６試合ぶりに得点をマークしたが、その韓国代表エースが「再び人種差別のターゲットになった」という。韓国のメディア『ファイナンシャルニュース』が伝えた。

「もう何度目かだ。悪口や犬肉など様々な低劣な人種差別に無差別にさらされている」

　クラブ側はSNS上でソン・フンミンへの人種差別的な発言を認知。「関係当局にもう一度、措置を取るように促す」と訴え、英国メディア『BBC』も「ソン・フンミンがオンライン上で人種差別と関連した虐待を受けたことを確認した」と報じている。
 

　ソン・フンミンが標的にされるのは今回が初めてではない。昨年８月には、チェルシーのファンがソン・フンミンに向かって目を横に引っ張るジェスチャー。これはトッテナムのファンコミュニティとソーシャルメディアなどで共有されて論議に。チェルシーはこのファンの身元を確認し、スタジアムへの入場を無期限に禁止した。

　一昨年の４月にも、マンチェスター・ユナイテッドのサポーターから、ファウルしたソン・フンミンは人種差別的な表現を含む悪口を浴びせられた。

　問題はいまだ根深い。『ファイナンシャルニュース』は「イングランドをはじめとする欧州サッカー界では、人種差別の根絶のための様々な努力が続いている。だが根絶にはほど遠い。具体的にこれを制裁する方法がないからだ」と現状を嘆いた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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