【J1採点&寸評】広島×湘南|佐藤が、ドウグラスがメモリアル弾! 記録ラッシュの広島がホーム最終戦でステージ制覇&年間1位に輝く!

2015年11月22日 小田智史(サッカーダイジェスト)

カウンターと遅攻のコンボが炸裂。今季の進化の証が凝縮された試合に。

【警告】なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ドウグラス(広島)

【チーム採点・寸評】
広島 7.5
今季の特長であるカウンターに加え、遅攻からもゴールを奪い、「チームとして成長してきたところを結果で出せた」(森保監督)一戦に。指揮官が"現場監督"と称する森崎和が「今季一番のゲーム」というのも頷ける完璧な内容だった。
 
湘南 4.5
序盤の2失点で意気消沈。確かに、「ビクついて、相手の懐に入っていかなかったわけじゃない」(曺監督)が、今季ワーストの5失点を喫し、力の差を見せつけられた。あまりに広島が充実していた、とも言えるが……。

【マッチレポート】広島 5-0 湘南

【PHOTOギャラリー】広島が第2ステージ制覇&年間1位に輝く 
 
【広島|採点・寸評】
GK
1 林 卓人 6.5
千葉とのコミュニケーションは完璧。終盤、湘南に2度の決定機を作られたが、鋭いセービングで防ぎ、3戦連続のクリーンシートを達成。
 
DF
5 千葉和彦 6.5
大槻との肉弾戦を制圧。今季冴えを見せるくさびを狙ったインターセプトも効いていた。フィールドプレーヤーで唯一のリーグ戦全試合フル出場も見事に達成した。
 
19 佐々木翔 6.5
相手に倒されながらボールは触らせないなど、身体を張った守備は秀逸。水本の代役として十分すぎるほどの安定感で、CS出場に向けても大きくアピールした。
 
33 塩谷 司 6.5
ミキッチへのピンポイントフィードで先制点の起点に。ほかにも攻守の切り替えから巧みに右サイドからの仕掛けに加わるなど、攻撃に厚みをもたらした。
 
MF
6 青山敏弘 7
ボールを持つと一瞬で相手に囲まれるなか、絶え間なく上下動して突破口を探す。25分には、湘南に先制点に気を落とす暇も与えない、気持ちの乗ったミドルをお見舞い。大一番に闘争心も漲っていた。
 
8 森﨑和幸 6.5
持ち前のボール奪取とビルドアップで相手を翻弄し、ゴールラッシュの下地を作った。自身久々のゴールは生まれなかったが、「チャンピオンシップに取っておきます」と充実の表情。
 
9 ドウグラス 8
チーム最初の決定機をきっちり仕留めて流れを呼び込むと、後半さらにギアを上げて2得点。自身2度目のハットトリックでシーズン20点の大台をクリアし、クラブの外国人選手シーズン最多得点を塗り替えた。
 
14 ミキッチ 6.5
自己最多タイのシーズン31試合目の出場。対面の菊池大に対して自分が優勢と見るや、ガンガン突破を仕掛けてクロスを供給し、サイドから勢いを与えた。
 
27 清水航平 7
佐藤のJ1通算157点目のアシスト者として歴史に名を刻む。53分に接触プレーで傷んだが、痛みをモノともせずにプレーを続行。3得点に絡む活躍で調子の良さを窺わせた。
 
30 柴﨑晃誠 6.5
前線と最終ラインをつなぐパイプ役、そしてタメを作る調整役として絶妙な働き。68分にゴール前のこぼれ球を押し込んでネットを揺らしたが、無念のノーゴール判定に。
 
FW
11 佐藤寿人 7
「一度のチャンスを決めるつもり」との宣言通り、この日最初にして唯一のシュートチャンスで待望の157得点目。スタンドで見守る中山氏からも拍手を送られた。
 
 
交代出場
FW
29 浅野拓磨 5.5
広大なスペースを見逃さず、独力でカウンターを発動。DFふたりを引きずりながらシュートを放ったり、ノーマークの選手を敢えて使わずシュートを放つなど、ゴールに執念を見せたものの、結果が出なかっただけにやや強引だった感は否めない。
 
MF
18 柏 好文 6.5
リーグ戦では5試合ぶりの出場。ファーストプレーでいきなりキレのある突破を披露し、裏への抜け出しにも精力的。最後はドウグラスのハットトリックを演出して、渾身のガッツポーズを見せた。
 
MF
16 山岸 智 -
最終ラインまで戻って守備をこなし、ベテランらしく冷静にゲームを締める。長いリハビリの日々を乗り越え、ステージ優勝決定の瞬間をピッチで迎えた。
 
監督
森保 一 7
球際、ハードワーク、粘り強く戦う、という今季ベースとしてきた部分が凝縮された試合に。最終戦を勝利で飾り、自力でステージ制覇&年間1位を手にしたのは価値がある。
 
 

次ページ菊池とアンドレ・バイアから次々と崩され、今季ワーストの5失点。

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