【J1】佐藤の得点記録だけじゃない! 広島、記録づくめの歓喜に酔う!!

2015年11月22日 小田智史(サッカーダイジェスト)

役者が揃い踏み! 広島はチャンピオンシップに弾みを付ける完勝を飾る。

ドウグラスの先制点の1分後、青山がチーム2点目となるミドルを決める。広島は勝点74として34試合での歴代最多勝点を挙げた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 佐藤がJ1通算最多得点に到達したほか、3得点のドウグラスがチームの外国人最多得点記録を更新、34試合制での歴代最多勝点、そして第2ステージ優勝&年間勝点1位と、広島にとって記録ラッシュの一戦となった。
 
 試合は序盤、お互いにポゼッションと鋭いカウンターを交えた攻撃で、一進一退の攻防を展開。しかし、広島が徐々に縦への圧力を強めていくと17分、19分と立て続けにゴールに迫る。すると24分、塩谷のロングフィードに抜け出したミキッチが挙げたクロスを、ドウグラスが流し込んで先制。その1分後には、キャプテンの青山が約30メートルのミドルを突き刺し、一気に勝負を決めにかかる。
 
 そして42分、ついにその時がやってくる。広島の清水が左サイドからクロスを上げると、ファーサイドで待ち構えていた佐藤がヘディングシュート。中山雅史氏の持つJ1通算157得点に並び、スタジアムのボルテージは最高潮に達する。一方の湘南は、相手の勢いに呑まれて本来の縦への鋭さを失い、3点のビハインド背負って前半を折り返す。
 
 後半に入っても、広島の勢いは止まらない。55分、自陣でボールを奪うとすかさずカウンターを発動させ、青山とドウグラスの連係でシュートへ。相手GKの好セーブに遭い、4点目とはならずも、完全にゲームを支配する。
 
 湘南は57分に、藤田祥と山田の投入で流れを変えようと試みが、逆に広島がさらにギアを上げる。72分、左サイドのクロスにドウグラスがダイビングヘッドで合わし。クラブの外国人シーズン最多得点記録を更新するシーズン20点目。さらに、試合終了間際の89分には、またもドウグラスがチーム5点目を突き刺して自身2度目のハットトリックを決め、湘南に引導を渡した。
 
 広島は完璧なゲームマネジメントで、3試合連続完封勝利で締め括り、年間34試合となった2005年以降での最多勝点を更新する74ポイント目を獲得。記録づくめの勝利で、第2ステージ優勝と年間1位の座も手にした。チャンピオンシップは、浦和とG大阪の勝者とファイナル(12月2日・5日)で対戦する。
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