相手はブチギレ!レンジャーズMFが衝撃の奇襲弾!その後の対応には喝采「勝利の倫理とスポーツマンシップは二律背反」

2023年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

試合後、指揮官が舞台裏を明かす

奇襲からゴールを奪ったティルマン。ただ本人にそんなつもりはなかったようだ。(C)Getty Images

 現地時間2月12日に開催されたスコティッシュカップ5回戦で、レンジャーズは2部のパーティック・シッスルとホームで対戦。3-2で接戦を制し、8強入りを決めた。この一戦で、かなり珍しい2つのゴールが生まれている。1-1で迎えた71分だった。

 レンジャーズは自軍のマリク・ティルマンが治療を受けるため、ボールを外へ出す。やがてシッスル側はスローインからボールを返そうとするが、その過程でティルマンはプレスをかけ、インターセプト。まさかの奇襲に唖然とする相手を横目に、そのままペナルティエリア内に侵入し、ネットを揺らしたのだ。

 紳士協定を破るこの行為にシッスル側はブチギレ。ティルマンを突き飛ばして、猛抗議を繰り広げる。スタジアムは異様な雰囲気となるなか、レンジャーズのマイケル・ビール監督が決断を下す。キックオフ時の守備放棄を選手たちに指示したのだ。その結果、直後にシッスルが一時同点に追いつくハーフウェーラインからの独走弾が生まれた。

 英紙『Daily Mail』は「マリク・ティルマンがおそらく史上最も物議を醸すゴールを決めた」と伝えるなど、異例のシーンはたちまち話題に。ツイッターには驚きのコメントが続々と集まっている。
【動画】ルール上では問題なし!レンジャーズ戦で起こった大大大騒動の一部始終
「今まで見たなかで最も奇妙な3、4分間」
「ゴールプレゼントなんて初めて見た」
「スポーツマンシップ万歳!」
「よくやったマイケル・ビール」
「素晴らしい対応だ」
「勝利の倫理とスポーツマンシップの二律背反を示す素晴らしい例」

 一方で、この場面にはちょっとした裏話があるようだ。ビール監督は試合後、20歳のアメリカ代表MFを巡り、こう語っている。

「マリクはピッチに倒れていて、我々がボールを出したことに気付いていなかったんだ。起き上がった時、彼は相手がスローインをしたのを見て、まるで『どうして彼らのスローインになったんだ』とばかりにレフェリーに向けて手を上げ、これまで教わってきたとおりにプレスをかけた」

 現在は古橋亨梧ら日本人5選手を擁するセルティックと、長きに渡り激しいライバル関係を築いているレンジャーズ。今月26日にはリーグカップ決勝での直接対決が予定されるなか、思わぬ形で世界中の注目を集めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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