「上手い選手が、なかなか活躍できない」闘莉王、日本代表がW杯で抱える課題を指摘!克服のためにやるべきなのは?

2023年02月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「親善試合は強豪としかやらない」

この町野がW杯で起用されなかったのを闘莉王氏が惜しんだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 元日本代表DFの田中マルクス闘莉王氏が、Y.S.C.C.横浜に所属するMF松井大輔のYouTubeチャンネルにゲスト出演。日本代表の強化策について語った。

「次回のW杯でベスト8になるために」というテーマに対して、闘莉王氏は日本が「ずーっと苦労している」課題としてFWとGKを挙げ、「育てないといけない。これをしない限り、日本代表の本当の強さが出てこない」と主張した。

 育成案としては、JリーグではGKを日本人のみの起用にする案を提示。一方、FWは「必ず出てくる」と主張。具体的に町野修斗(湘南ベルマーレ)を「面白い」と評価して、カタール・ワールドカップのコスタリカ戦(0-1)で起用してほしかったと惜しんだ。

 また、以前に中村俊輔氏と話すなかで、「結局、上手い選手は、なかなかワールドカップで活躍できない」という結論に至ったと指摘。カタールW杯では、得点に絡めなかった鎌田大地を「自分の色が出せなかった」と分析する。
 
 そうなってしまう理由を「格上の相手と戦うには、どうしても守りの時間帯が増える。監督は、守れる人を先発させる」と解説。その戦い方をアジア予選ではしないうえ、次回のW杯では出場国の枠が増えるため、「さらに(予選の)レベルは落ちる。そんなに守る必要はない」と見立て、本大会とのギャップを懸念した。

 対策として「予選で使った選手を、本戦でもちゃんと使えるようにする」と主張。具体的には、「親善試合は強豪としかやらない。上手い人たちを、強い相手に慣れさせる。別にボコボコにされたって、使っていく」と提案した。

 また、強豪国とのマッチメイクが難しい現状も踏まえて、カタールW杯で日本が「ドイツとスペインに勝ったのを利用するべき」と提案した。ヨーロッパや南米の強豪国と対戦を経て、「クオリティの高い選手たちを、ちゃんと機能させる日本代表にしないと、ベスト8の突破は難しい」と訴えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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