遠藤保仁に「代わってもらっていいですか」と直訴。細貝萌が11年アジア杯韓国戦の勝ち越し弾を回想「積み重ねが大事」

2023年02月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ヤットさんがフワッとしていて」

11年アジア杯では出番が限られていた細貝だったが、韓国戦では大仕事をやってのけた。(C)SOCCER DIGEST

 ザスパクサツ群馬のMF細貝萌が、元日本代表MFの鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルにゲスト出演。2大会ぶり4度目の優勝を果たした2011年のアジアカップを振り返った。

 同大会のメンバーに選出された細貝だったが、出番は限られたものだった。それでも、準決勝の韓国戦では大仕事をやってのける。

 ベンチスタートだった細貝は、負傷した香川真司との交代で87分に途中出場。試合は1-1のスコアで延長戦に突入し、迎えた97分だった。

 本田圭佑のPKは相手GKにセーブされるも、そのこぼれ球に素早く反応した細貝が押し込み、勝ち越し点を奪った。

 かつて浦和でチームメイトだった鈴木氏に、「いつも、あれ(こぼれ球を狙う)やってるじゃないですか」と振られた細貝は「浦和の時からずっとやっていて」と答える。

「こぼれてこないんで、基本は。でも、たまたま、こぼれてきて」
 
 伏線はあった。浦和ではこぼれ球を狙っていたが、代表では本来、その担当ではなかった。

「代表でも、(PK時の)立ち位置とかあるじゃないですか、こぼれに行く、行かない、後ろに残る、みたいな」

 細貝は後ろに残る役割だったが、「ヤットさん(遠藤保仁)がフワッとしていて」。その遠藤に細貝は「俺、こぼれに詰めるんで、代わってもらっていいですか」と直訴。本田が蹴るタイミングと同時に、ペナルティアークの後方から走り出した細貝が、目の前にこぼれてきたボールを左足で豪快に叩き込んだ。

 得点の確率は決して高くないシチュエーションだったが、訪れたチャンスをしっかりとモノにした。細貝は「積み重ねが大事だっていうのを、自分の中でも感じることができたシーンでした」としみじみと語る。

 2-1とした日本は終了間際に追いつかれるも、PK戦の末に勝利した日本。ライバルを撃破した勢いそのままに、決勝ではオーストラリアに1-0で競り勝ち、アジアの頂点に立った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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