ローマと関係破綻の伊代表ザニオーロが窮地!拒否していたボーンマス移籍を受け入れるも態度が問題視され破綻。結局残留も構想外扱いか…

2023年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

自宅まで「サポーター」が押しかけ、殺害脅迫を

移籍が破綻し、窮地に陥ったザニオーロ。(C)Getty Images

 脅迫まで受けただけに、何としてでも退団しようと考えたのだろうか。だが、マーケット最終日になって移籍を了承したイタリア代表MFニコロ・ザニオーロに、オファーを出していたボーンマスは背を向けたそうだ。

 イタリアメディアは1月31日、ザニオーロがボーンマスへの移籍を受け入れたものの、ボーンマスのほうが獲得から撤退したことで、取引はまとまらなかったと報じた。

 先日からローマ退団希望が取りざたされ、インスタグラムのプロフィールから「ASローマのサッカー選手」という紹介文も削除するなど騒がれていたザニオーロ。週末には自宅まで「サポーター」が押しかけ、殺害脅迫を受けたという衝撃的なニュースが世界各地で取り上げられている。
 ローマとの関係破綻が決定的と騒がれるなか、ザニオーロはボーンマス移籍の話が進んでいたが、ミランから関心を寄せられていた選手側が拒否。しかし、状況が打開されないことを受けてか、移籍市場最終日を前にした夜、一転してボーンマスに行くことを決断したという。

 だが今度は、最終日にサッスオーロからハメド・トラオレを獲得するなどしたボーンマスのほうが手を引いたようだ。『Gazzetta dello Sport』紙などは、ボーンマス行きを拒んだ際、クラブ幹部との会食にも応じなかったザニオーロの姿勢が疑問視されていると報じた。

 2月1日付のGazzetta dello Sport紙によれば、ザニオーロがボーンマス行きを受け入れたことで、一時はメディカルチェックのためのロンドン行きの飛行機まで予約されていたとのこと。ローマも移籍を成立させるべく、条件面で譲歩したそうだ。だが、ボーンマスの撤退で移籍は実現しなかった。

 欧州主要リーグのマーケットが終わったことで、ザニオーロは今後の処遇が注目される。Gazzetta dello Sport紙によると、ザニオーロがSNSのプロフィールを変えたことに対し、ローマの練習場トリゴリアの関係者からは、名前と写真が取り外されたザニオーロのロッカーの写真が本人に送られたという。事実であれば、内部の緊張は想像に難くない。

 前述の脅迫事件を受け、クラブの了承を得て練習を欠席したザニオーロだが、今後はトレーニングに復帰する予定だ。だが、Gazzetta dello Sport紙は、時間帯やグラウンドをトップチームと別にするなど、構想外選手として扱われる可能性も報じている。

 イタリアの次代を担う才能と言われた23歳は、どこへ向かうのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】かつてザニオーロの妹が通う学校のトイレに書かれた誹謗中傷

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