マドリーは評価急騰の久保建英を買い戻すべきか――。スペインメディアの見解は?「再び最も有望な選手に」「ベンチに座らせるならバカげている。ウーデゴーのように…」

2023年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「マドリー最大の脅威はクボだった」

バルサ戦、マドリー戦と1週間で2強を相手に躍動した久保。(C)Getty Images

 現地スペインで話題となっているのが、レアル・ソシエダで躍動する久保建英のレアル・マドリー復帰だ。

 1月29日に開催されたラ・リーガ第19節のマドリー戦(0-0)で、久保は先発フル出場。2019年から昨夏まで3年間に渡って契約を結んでいた古巣を相手に次々とチャンスを創り出した。

 これを受けて、『Football ESPANA』は「レアル・マドリーはクボの買い戻しを検討すべきか」と題した記事を掲載している。

 同メディアはマドリー戦のパフォーマンスについて、「マドリーの最大の脅威はクボだった。21歳の彼は常に厄介者であり、決勝点を挙げるところだった」と評価。ソシエダが久保を売却した場合にマドリーに利益の50パーセントが入る点、久保にオファーがあった場合にマドリーに優先交渉権がある点、そして契約解除金の6000万ユーロ(約84億円)を要求される可能性に触れつつ、こう続けている。

「今シーズン、彼はイマノル・アルグアシル監督の指導の下でレベルを上げた。オフ・ザ・ボールと守備に懸命に取り組んでおり、(昨シーズンのマジョルカで)ハビエル・アギーレの下で彼を妨げていたプレースタイルの問題はもうない。彼はボールを持つと特別で、DFをドリブルで抜き去る能力や、アレクサンダー・セルロトに送ったような素晴らしいパスの質も示した。シーズンの初め、彼は『(ソシエダ移籍が)トップレベルにステップアップする最後のチャンスかもしれないと考えた』と認めていたが、両手でそれを掴んだのだ」
 

 同メディアは「マドリーの首脳陣の一部が、クボをサンティアゴ・ベルナベウに引き戻すことで利益を得られると考えたとしても、驚くことではない。21歳の彼は再びスペインで最も有望な選手のひとりとしての地位を確立し、軌道に乗った」と主張。「ただし、注意すべき点がある」として、こう続けている。

「レアル・マドリーはマルティン・ウーデゴーをレアル・ソシエダでの2年間ローンから1年早く呼び戻した。しかし、戻ってきた時、彼はマドリーで本来の役割を果たせないことに気づき、アーセナルに追い出され、そこで再び彼の才能を発揮した」

「クボは、CFの後ろで10番の役割を果たすか、右サイドで最高のパフォーマンスを発揮する。マドリーの現在のシステムでは、前者のポジションは存在せず、後者はマルコ・アセンシオ、ロドリゴ、フェデリコ・バルベルデがポジションを争っている」

 記事は「アセンシオは来シーズンにいないかもしれないが、クボをベルナベウに戻してベンチに座らせるのはややバカげているように思える。彼らが呼び戻したいのであれば、クボが成長を続けられるように、(ソシエダに)もう1年留まらせるのが最善の策だ」と結論づけている。

 ソシエダで輝き、このままならチャンピオンズリーグでも戦える久保に復帰するメリットは多くなさそうだが、いずれにしても、早急に戻すのは時期尚早だと同メディアは考えているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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