英紙『The Sun』が、プレミアリーグを席巻するブライトンの市場戦略を絶賛した。

　同クラブはスカウティング力に秀でており、比較的無名の有望株を格安で獲得してきた。直近では三笘薫がその最たる例と言える。『The Sun』は「カオル・ミトマは、素晴らしいリクルートチームに見出され、輝きを放つ最新のスターだ」と訴えている。

「ブライトンがピークに達した瞬間だった。日本のエースが並外れたスキルを発揮し、ハイキックボレーでリバプールをFAカップから突き落とした瞬間である。驚異的で想像力に富んだ選手獲得で名高いブライトンが『250万ポンド（約４億円）で、アクロバティックなスタイルで劇的勝利をもたらすウインガーと契約した』と、さりげなく自慢しているようだった。

　ミトマは川崎でのJリーグ入りを延期し、ドリブルに関する論文を含む大学の学位取得のために勉強したウイングだ。トレント・アレクサンダー＝アーノルドと対峙する度に勝利するだけでなく、リバプールのサイドバックに『なぜ倒し続けるのか』を正確に伝える長いエッセイを書けるのである。彼の話はいかにも知的なブライトンらしく、まるで作り話のようだ」
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　ブライトンが優れているのは獲得面だけではない。昨夏のマルク・ククレジャ（チェルシー）、今冬のレアンドロ・トロサール（アーセナル）をはじめ、ビッグクラブへの高値での売却にも定評がある。

　同紙は「ビッグ７の一角がドアを叩いて、南海岸のチームが支払った金額の少なくとも20倍でミトマを買い取ると申し出る日もそう遠くはないだろう」とも記している。

「25歳の日本代表MFは、Jリーグで２シーズンしかプレーしておらず、2021年に契約した時には、A代表レベルのキャップはなかった。その後、ベルギーのユニオンSGにレンタルされ、今シーズン、シーガルズのトップチームに加えられたが、ほとんどの人はそもそも彼と契約した事実に気付いていない状態だった。

　そのミトマがここ10試合で６ゴールを挙げ、回転の速さと研究されたドリブル技術で、すでにイングランドのゲームで最もスリリングな選手の１人となっている」

　ブライトン加入時のあまりの移籍金の安さが話題沸騰となっている三笘。コストパフォーマンスでも過去最高レベルだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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