「履歴書を提出した!」ハリルホジッチが韓国代表監督に立候補か。韓メディアは「相性は悪くない」と評価も「確執が当たり前」と警戒

2023年01月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「常に不協和音を生む、容易ならざる人物」

混沌とする韓国代表の次期監督選び。ついにはこのハリルホジッチ氏の名も浮上した。しかも“自薦”との報道が……。(C)Getty Images

 なかなか具体的な動きを掴めないのが、韓国代表の次期監督選びだ。年明けに大韓サッカー協会(KFA)の強化担当者が「焦らずにしっかり候補を絞って人選を進めていく」と方針を明かしたが、韓国メディアにとってはヤキモキする日々が続いている。

 前バレンシア監督のホセ・ボルダラス氏や前ブラジル代表監督のチッチ氏、さらには元アルゼンチン代表監督のマルセロ・ビエルサ氏までが候補に浮上するなど、欧米から舞い込む情報に日々翻弄されている。そんななか、ボスニア・ヘルツェゴビナから大物の名が飛び込んできた。

 韓国メディア『STN SPORTS』が引用したのは、元日本代表監督であるヴァイッド・ハリルホジッチ氏がみずから韓国代表監督のポストに名乗りを上げた、という記事だ。ハリルホジッチ氏の母国ボスニア・ヘルツェゴビナの地元メディア『SportSport』が報じたもので、「彼は韓国代表監督に就任すべく、KFAに自己アピールの履歴書(経歴書)を送った」のだという。

 さらに地元メディアは「ライバルのひとりがビエルサだ」と補足。そのうえで「韓国はカタール・ワールドカップで小さな奇跡を起こした。現在はパウロ・ベントの後任を探索中で、ハリルホジッチがみずから立候補した格好だ。かつて日本代表で結果を残しており、アジアでの仕事に精通している」と伝えた。

 これを受けて韓国の『STN SPORTS』は「ベントとはまるで異なるスタイルを志向する監督だ。激しいプレッシャーとフィジカルコンタクトを選手たちに求めるが、韓国代表との相性が決して悪くないとの意見もある」と評した。
 
 しかし一方で「確執が当たり前」とも記し、過去4大会のワールドカップにおいてハリルホジッチ氏を襲った"現実"をまとめた。2010年大会でコートジボワールを、14年大会でアルジェリアを、18年大会で日本を、そして22年大会ではモロッコを本大会へと導いたが、予選終了から本大会までの間に3度も各協会や選手たちと衝突して更迭された。本大会で指揮を執ったのは14年のブラジル大会のみで、「常に不協和音を生む、容易ならざる人物」と警戒する。

 カタール・ワールドカップでは本大会の3か月前に解任の憂き目にあったが、突然の指揮官交代にもモロッコ代表はベスト4進出を果たすという望外の快挙を成し遂げた。『STN SPORTS』は元モロッコ代表FWのマルアン・シャマク氏による辛辣なコメントも紹介している。

「モロッコの快進撃に関して、最も重要な決断はハリルホジッチを切ったことだ。あの冒険的な決断をあのタイミングで下したからこそ、すべてが報われたのだと信じる」

 はたして70歳を迎えた老将はふたたび東アジアの地で代表監督の職を得るのか。『STN SPORTS』は「兎にも角にも、ハリルホジッチは韓国代表監督になりたいとチャレンジしたようだ」との一文で締めている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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