【岩本輝雄のキャンプ探訪】札幌の新戦力レフティはさすがのクオリティ。町田の黒田監督には“勝ち方”を教えてもらった

2023年01月20日 岩本輝雄

難しい練習も違和感なくこなす

キャンプ取材で沖縄へ。ミシャは相変わらず元気そうだった。写真提供:岩本輝雄

 新シーズンが待ち遠しいなか、キャンプ取材に行ってきました! 今回は沖縄。札幌、仙台、町田、京都の4チームを見て回ってきた。

 この時期のチーム作りはどんな感じなのか。戦術の落とし込み、フィジカルトレーニング、プレスのハメ方や攻撃のやり方。つなぐのか、前へ速いのか。いろんな練習メニューを見れて、楽しかったし、勉強になった。

 町田では、以前から知り合いの黒田監督と再会。町田のことではなく、高校サッカーの勝ち方について話を聞かせてもらった。前から興味があったからね(笑)。青森山田を全国屈指の強豪校にした名将は、ボールを奪うためのプレスの位置、そのためのフィジカルといった部分について教えてくれたよ。

 札幌では、新戦力の小林祐希が印象的だった。ミシャの練習ってすごく難しいんだけど、小林はもう何年もいるかのように、違和感なく普通にこなしていた。改めて、クレバーでクオリティの高い選手なんだなと思った。
 
 日本代表や海外クラブでの経験など、実績は十分なだけに、ボールを持つと"雰囲気"があるよね。練習試合では見事なフリーキックを決めていた。試合後に「キーパーの動きを見てたの?」って聞いたら、「それが見えたので逆に蹴りました」と。やっぱり抜群の能力は間違いないと思った。

 札幌には、同じレフティで素晴らしいキッカーの福森もいる。そこに小林が加わったわけで、札幌はセットプレーもまたひとつ大きな武器になりそうだ。

 開幕前の準備段階を見れば、楽しみがまた膨らんでいく。練習を見るのも大好きだから、自分なりにたくさんの収穫があった。今はいったん、東京に帰ってきたけど、近いうちにまた九州に行って、いろんなチームを取材してこようと思っている。

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