【横浜FC|ポジション別最新序列】最終ラインの陣容は“激変”が予想。2列目は充実のラインナップに

2023年01月20日 垣内一之

目標のJ1残留にはエースの活躍が必須

横浜FCのポジション別最新序列。(C)SOCCER DIGEST、YOKOHAMA FC

 来るべき新シーズンに向けて、戦力補強やキャンプインなど、各クラブが着々と準備を進めている。いかなる陣容で新たな戦いに臨むか。本稿では、横浜FCのポジション別最新序列をお届けする。

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【GK】
 正守護神は、今季もドイツ人のスベンド・ブローダーセンでほぼ間違いないだろう。来日して約1年半、プレー同様に日本語もめきめき上達しており、連係もさらに深まることは確実。昨季も得意のシュートストップで何度もチームを救ったが、より厳しい戦いが予想されるJ1では、なおさら不可欠な存在となるはずだ。

 2番手以下は今のところ横並びか。そこから一歩抜け出す可能性が高いとされるのが、清水からレンタルで獲得した永井堅梧。昨季は日本代表GK権田修一の陰に隠れ、リーグ戦は出番なしに終わったが、J2、J3で計132試合の出場経験があり、実績は十分。まずはカップ戦でアピールを目ざすことになる。 

【DF】
 昨季から最も変化が加えられそうなポジションが、このDF陣だ。四方田修平監督は宮崎合宿で、昨季採用した3バックではなく4バックをテスト。それに伴い、陣容もガラッと変わることが予想されている。

 サイドバックは右が中村拓海と岩武克弥、左は山口から加入した橋本健人、2番手の武田英二郎を含め、明大から獲得した林幸多郎らが激しいポジション争いを繰り広げそうだ。

 センターバックは、右が昨季も主軸を担ったガブリエウ・コスタ・フランサの起用が確実な状況。左は東京Vから新加入のンドカ・ボニフェイスが、他を一歩リードしている様相だ。そこに仙台から加入の吉野恭平、若いブラジル人DFマテウス・モラエスらがどう絡んでくるかで、チームの成長具合も大きく変わりそうだ。 
【布陣図】2023年シーズン J1全18クラブのポジション別最新序列
【MF】
 まずはダブルボランチから。右は、19年に栃木でプレーした経験を持つ新加入のユーリ・リマ・ララと、神戸から加入の井上潮音、左がFC東京から獲得した三田啓貴と和田拓也の争いになりそう。宮崎合宿での練習試合から推測すれば、今のところ、ともに前者が一歩リードしていると見られる。

 次は激戦区の2列目。右は山下諒也、左は昨季主将を務めた長谷川竜也の2人が軸となりそうだが、右は熊本から加入の坂本亘基、左はポルトガルでの半年間の武者修行を経て東京Vから加入した新井瑞希、小川慶治朗らが虎視眈々と定位置奪取を狙っている。トップ下も新加入のマウリシオ・カプリーニ・ピント、グエン・コンフオンらが激しいポジション争いを繰り広げそうだ。 

【FW】
 軸として期待されるのは、やはり小川航基だろう。昨季は26得点でJ2得点王に輝き、チームのJ1昇格に大きく貢献。新設されたJ2のMVPにも選出された。

 J1では過去、磐田時代の18年に決めた1得点のみだが、目標のJ1残留には、それこそエースの活躍が必須。小川にとっては自身のキャリアアップに向けても、勝負のシーズンとなりそうだ。

 当然、他のストライカーにもチャンスは十分ある。なかでも昨季途中に加入したマルセロ・ヒアン、アキレス腱断裂からの復活が待たれるサウロ・ミネイロは、ポテンシャルの高さはすでに実証済み。山口から加入した高井和馬も、小川を脅かす存在として期待される。

文●垣内一之(スポーツニッポン新聞社)

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