「闘う兵士と遺族のために」シャフタール会長、チェルシーへのムドリク売却で得た超高額収入から36億円を寄付すると明言!

2023年01月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

総額147億円の移籍金はウクライナ・サッカー史上最高額

ウクライナ国旗を羽織って、チェルシーのファンに挨拶するムドリク。土曜日のリバプール戦で早速デビューを果たすか。(C)Getty Images

 現地1月15日、プレミアリーグの強豪チェルシーはウクライナのシャフタール・ドネツクから、同国代表FWミハイロ・ムドリクを獲得したと発表した。今季のチャンピオンズ・リーグで3得点を挙げるなど赤丸急上昇中の人気銘柄には、アーセナルなどビッグクラブがこぞって強い関心を寄せていたが、西ロンドンの雄が総額8900万ポンド(約147億円)で釣り上げたのだ。

 ウクライナのサッカー史上で最高額となる移籍金。月曜日、英公共放送『BBC』が伝えたのは、22歳のストライカー移籍を受けたシャフタール会長の声明だ。名物トップで知られるリナト・アフメトフ氏は、8900万ポンドの中から2200万ポンド(約36億円)を捻出し、ロシア軍と戦うウクライナの兵士や遺族を支援するために立ち上げた新プロジェクトに寄付すると明言したのである。

「今日のウクライナ・フットボールが存続できているのは、ウクライナ軍とウクライナ国民、そして文明世界全体からのおびただしい数のサポートがあってこそだ。今回、我々はマリウポリで闘う兵士、防衛隊員、そして倒れてしまった兵士たちの遺族を支援するために、2500万ドルを寄付すると決めた。この資金は、現地での医療や補装具の購入や心理的なサポートを助けることになるだろう」
 
 アフメトフ会長は「もちろん私の野望は欧州カップのトロフィーを掲げることであり、それはずっと変わっていない」と話しつつ、「本来ならムドリクのような選手と成就させたい夢だが、現実は厳しい。不可能だ。ウクライナはいま、ロシアと壮絶で不当な戦争を戦っているのだから」と続けた。

 さらに同会長は時期こそ明言しなかったものの、チェルシーとシャフタールがドネツクでフレンドリーマッチを開催する契約を交わしたことも発表した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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