2007年に結婚。二男一女に恵まれる
藤本(右)の引退会見で長男の歩優(あるま)さん(左)が花束を贈呈。(C)SOCCER DIGEST
今春に高校入学を控える長男が生まれて間もない頃だったと思う。同い年の娘がいる記者は、藤本淳吾に尋ねたことがある。「夜泣きとかあると大変じゃない?」。
アスリートは身体が資本。生活が不規則になれば、翌日の練習や試合にさしさわる。当時はエスパルスの10番を背負っていた若きレフティはこう答えた。
「自分は1人で寝てるんですよ。そのあいだは、妻が子どもの面倒を見てくれているので」
1月12日に行なわれた藤本の現役引退記者会見で、藤本の妻・愛(めぐみ)さんにそのことを伝えると、「なつかしー!」とほほ笑む。
2007年に2人は結婚。二男一女に恵まれ、幸せな家庭を築いている。
以前に「40歳までやりたい」と話していた藤本だが、38歳で17年間のプロ生活に幕を下ろした。引退を家族に報告したのは昨年の11月末。ただ、愛さんにとっては驚きだったようだ。
「事後報告なんですよ。自分で決断してから。辞めますって」
愛さんも、藤本は40歳まで現役を続けると思っていたという。まだ幼い次男を愛おしそうに抱っこしながら、次のように明かす。
「小さい子がいるので、今年はあまり試合を観に行けないけど、来年に行けばいいって思っていて。引退するなら、もっと行けばよかったっていう後悔はありますけど(笑)、何を言っても覆らないので、しょうがないですね」
ピッチに立つ藤本を、愛さんはどんな風に見ていたのか。
「何が凄いとか、サッカーはまったく分からないんですけど、でも、今までの17年間、主人の試合会場に行った時に、3人だけ、見ていてワクワクする選手がいるんです。主人と、小野(伸二)さんと玉田(圭司)さん。ボールを持った時に、"イタズラでだます"みたいな感じがすごく楽しかった」
アスリートは身体が資本。生活が不規則になれば、翌日の練習や試合にさしさわる。当時はエスパルスの10番を背負っていた若きレフティはこう答えた。
「自分は1人で寝てるんですよ。そのあいだは、妻が子どもの面倒を見てくれているので」
1月12日に行なわれた藤本の現役引退記者会見で、藤本の妻・愛(めぐみ)さんにそのことを伝えると、「なつかしー!」とほほ笑む。
2007年に2人は結婚。二男一女に恵まれ、幸せな家庭を築いている。
以前に「40歳までやりたい」と話していた藤本だが、38歳で17年間のプロ生活に幕を下ろした。引退を家族に報告したのは昨年の11月末。ただ、愛さんにとっては驚きだったようだ。
「事後報告なんですよ。自分で決断してから。辞めますって」
愛さんも、藤本は40歳まで現役を続けると思っていたという。まだ幼い次男を愛おしそうに抱っこしながら、次のように明かす。
「小さい子がいるので、今年はあまり試合を観に行けないけど、来年に行けばいいって思っていて。引退するなら、もっと行けばよかったっていう後悔はありますけど(笑)、何を言っても覆らないので、しょうがないですね」
ピッチに立つ藤本を、愛さんはどんな風に見ていたのか。
「何が凄いとか、サッカーはまったく分からないんですけど、でも、今までの17年間、主人の試合会場に行った時に、3人だけ、見ていてワクワクする選手がいるんです。主人と、小野(伸二)さんと玉田(圭司)さん。ボールを持った時に、"イタズラでだます"みたいな感じがすごく楽しかった」
抜群のテクニックと戦術眼で、攻撃のあらゆる局面で自慢の左足を武器に"違い"を生み出していた藤本のプレーに、愛さんも魅せられていたようだ。
藤本自身、生粋のサッカー小僧だ。愛さんに言わせれば「小学生のサッカー少年が、そのまま身体だけ大きい感じ」だという。
「勝った試合、負けた試合、信じられないぐらい家で見るんですよ。上手くいかないと、(中村)俊輔さんのゴールシーンみたいなのが延々と流れているのを見てたり。ワールドカップとかチャンピオンズリーグもずっと見ていますし。うちのテレビは、サッカーしかやってないんじゃないかというぐらいの感じでした」
そんな藤本を、愛さんは「余計なことは言わないで、水面下で支える、みたいに思ってきました」と陰ながらサポートしてきた。
引退後の藤本は、横浜のスクールコーチとしてセカンドキャリアをスタート。新たな道を行く藤本について、愛さんは「この先は1人なんじゃないかな」とイメージしている。
「私の支えとか関係なく、同業の方だったり、今までサッカーを通じて出会った方の話とかを参考にしながら、そこで癒されて、切磋琢磨していくのではないでしょうか」
藤本は引退の理由として、指導者を志すことに加え、家族と一緒にいる時間を増やしたいとの想いもある。愛さんが「サッカー少年が大人になる(笑)。大人の中でもまれてくる」と語る藤本が、これまでとは違う生活を送りながら「監督をやりたい」という夢を追う。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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藤本自身、生粋のサッカー小僧だ。愛さんに言わせれば「小学生のサッカー少年が、そのまま身体だけ大きい感じ」だという。
「勝った試合、負けた試合、信じられないぐらい家で見るんですよ。上手くいかないと、(中村)俊輔さんのゴールシーンみたいなのが延々と流れているのを見てたり。ワールドカップとかチャンピオンズリーグもずっと見ていますし。うちのテレビは、サッカーしかやってないんじゃないかというぐらいの感じでした」
そんな藤本を、愛さんは「余計なことは言わないで、水面下で支える、みたいに思ってきました」と陰ながらサポートしてきた。
引退後の藤本は、横浜のスクールコーチとしてセカンドキャリアをスタート。新たな道を行く藤本について、愛さんは「この先は1人なんじゃないかな」とイメージしている。
「私の支えとか関係なく、同業の方だったり、今までサッカーを通じて出会った方の話とかを参考にしながら、そこで癒されて、切磋琢磨していくのではないでしょうか」
藤本は引退の理由として、指導者を志すことに加え、家族と一緒にいる時間を増やしたいとの想いもある。愛さんが「サッカー少年が大人になる(笑)。大人の中でもまれてくる」と語る藤本が、これまでとは違う生活を送りながら「監督をやりたい」という夢を追う。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)
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