ワールドカップの決勝トーナメントという大舞台でゴールを決め、リーグ戦が再開してからも、好調を維持している。直近の活躍で、セルティックの前田大然に対する関心が高まるのは不思議なことではない。

　スコットランドのメディア『Football Scotland』は１月６日、プレミアリーグのサウサンプトンが前田に興味を寄せていると報じた。「リストの上位にいることが分かった」と伝えている。

　かつて吉田麻也や南野拓実も所属したサウサンプトンは、12シーズンぶりに２部に降格する危機に直面している。リーグ戦６連敗中で最下位に低迷し、残留ラインまでは３ポイント差という状況だ。

　一方の前田は好調にある。カタールでのクロアチア戦で先制点を挙げ、セルティックに戻ってからも、２試合連続で得点した。ハイバーニアン戦での左45度からの見事なゴールに、続々と賛辞が寄せられたのは記憶に新しい。年明け初戦でも、レンジャーズとの重要なダービーマッチで開始早々に先制点を奪った。
 

『Football Scotland』は「ワールドカップでのパフォーマンスやセルティックでのスタッツが関心を引き寄せた」と、サウサンプトンが前田に興味を示しており、14日に行われるリーグカップ準決勝のキルマーノック戦で日本代表アタッカーを視察する予定と報じている。

　ただ、降格の恐れもあるクラブへの移籍が実現するかは分からない。同メディアも「サウサンプトンは現在プレミアリーグで最下位であり、リーグ７戦白星なしという恐るべき状態を止めるには、ネイサン・ジョーンズ監督は早急に市場で動く必要がある」と伝えた。

「降格が有力視されているだけに、セルティックやマエダが移籍を受け入れるかは不明だ」

　サウサンプトンが獲得に動いた場合、前田にとっては世界最高峰のプレミアリーグに挑戦する機会となる。一方で、降格のピンチだけに先行きが見えにくい状況なのも確かだ。まずは具体的な動きがあるかを待たなければいけないが、進展が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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