シンガポール戦を終えて――柏木「選手の特徴を掴みながらプレーできた。それはポジティブなこと」

2015年11月12日 サッカーダイジェスト編集部

「どうせ外れるなら巻いたほうがよかった」

ボランチで先発出場し、攻守に存在感を放った柏木。本人は今日の出来に満足はしていないが、指揮官の評価は高かったようだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 ロシア・ワールドカップ・アジア2次予選のシンガポール対日本は、11月12日にシンガポールのナショナルスタジアムで行なわれ、3-0で日本が勝利した。
 
 この日、ボランチでスタメン出場した柏木のコメントをお届けする。
 
【PHOTOギャラリー】シンガポール 0-3 日本
 
●柏木陽介(浦和/MF)
 
――一発で切り裂くパスは狙っていた?
 
「最初、裏をついていこうと思っていて、前半は思った以上に向こうもそんなにラインは低すぎなかったから、上手くつなぎながら裏を狙えたりはできていた。後半はガッツリ引いてきたところで、逆にこっちは動きがなくなった。
 
 前半は持ち運びながら、狙っても良かったシーンはあったし、狙って取られたシーンもあった。そういう試合の状況を見ながら、自分の中で判断はできていたのかな、と」
 
――後半は少し前からのプレスが緩くなった印象が?
 
「緩くなったというか、ボールの取られ方が悪かったのと、シュートで終わってGKにキャッチされた後、相手が出てくるのが早くなり、それでちょっと前の切り替えも遅くなって、というところがあった。そこで間延びしたというか、しんどい時間帯になったかなというのはある。暑さもあったし」
 
――今までの自身の代表戦で、一番良い出来だったのでは?
 
「相手が相手というのがあるから。全然満足はしていない。ただ選手の特徴を掴みながらプレーできた。それはポジティブなことだし、試合でもしっかり自分の役割を果たせたという部分は自分でも評価している」
 
――惜しいミドルもありました。
 
「"らしくない"真っ直ぐにいっちゃったから。どうせ外れるなら巻いたほうがよかった。周りに走っている選手がふたり見えていたけど、ああいうところでシュートを打っていかないと、相手も出てこない。でも、せめて枠に飛ばさないといけない」
 
――セットプレーは?
 
「僕は良いボールを蹴るだけ。誰かに合わせるとかではなくて、自分が良いボールを蹴れば、おのずと誰かが決めてくれると思って蹴っています」
 
――チーム全体としての攻撃のバリエーションについては?
 
「クロスの質と、そこまでの質と、あとは中の合わせ方。そこは徹底して上げていかないといけないし、それがあればもうちょっと点数も増えたんじゃないかなと思う。4点目が取れていたら、5点目、6点目というチャンスがあったと思うけど、結果、3点で終わってしまった。後半はちょっと、最初の時間帯に上手くいかなかったというのはある。
 
 僕が(代表に)入ってからは、前半が悪い試合が多かったけど、今回は前半の入りが良かっただけに、後半の入りをもうちょっとしっかりできていたら。そこで3点目が取れていたら、もっと違った試合になったと思う。そこは個人も含めて、全体的に意識してやっていかないといけない」
 
――監督は「柏木を先発させた私の判断は正しかった」と言っていました。
 
「まだ監督と話していないので分からないですけど、まあ、褒めてもらえていると捉えて。でも満足はしていないですし、もっと強い相手に対して、自分がどれだけできるのかっていうのは、もっと試していきたい。日々成長して、日本代表で毎回いるなと、言ってもらえるような選手になれるよう頑張りたい」
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