【EURO2016プレーオフ展望】フランス行きを懸けたラストバトル――ボスニア・ヘルツェゴビナ対アイルランド

2015年11月12日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

攻守の柱の出場停止がどう影響するか。

ボスニア・ヘルツェゴビナ対アイルランド戦第1レグの予想フォーメーション (C) SOCCER DIGEST

 1年以上に渡って繰り広げられてきたEURO2016予選も、あとはプレーオフを残すのみとなった。はたして、フランス行きの残り4枚の切符を手にするのは、一体どの国なのか? まさに激戦必至のラストバトルだ。
 
 第1レグが11月13日(日本時間:14日4時45分キックオフ)に開催されるボスニア・ヘルツェゴビナ対アイルランド戦を展望する。
 
【プレーオフのレギュレーション】
ホーム&アウェーで勝者が本大会に出場。2試合の合計得点が同じ場合はアウェーゴールの多いチームが勝利。アウェーゴールも並んだ場合は、第2戦終了後に15分ハーフの延長戦へ。ゴールを奪い合ってのドローの場合はアウェーチームの勝利。スコアレスドローの場合はPK戦を実施する。
 
――◆――◆――
 
ボスニア・ヘルツェゴビナ(グループB 3位/FIFAランキング30位)
予選成績:5勝2分け3敗/17得点・12失点
第1レグ出場停止:ベシッチ(MF
故障者(欠場濃厚):なし
 
 予選序盤は躓いたものの、バジダレビッチ監督就任後は6試合で5勝1敗と完全に持ち直した。注目はCFゼコとMFピャニッチだ。前者は今予選で7戦7発を決めた絶対的な得点源。後者は巧みなボールキープと急所を突くパスが光る司令塔で、ローマではプレースキックも冴え渡っている。
 
 課題は、プレーオフ出場国の中では最多失点を喫している守備力だ。とりわけ両CBは、スピード勝負に脆さを見せる。GKベゴビッチのビッグセーブが頼みの綱となりそうだ。
 
予選でのスタッツ
得点率 1.7(14位タイ)
失点率 1.2(29位タイ)
パス成功率 88%(10位タイ)
ボール支配率 55%(14位)
最多得点者 ゼコ(7ゴール)
アイルランド(グループD 3位/FIFAランキング54位)
予選成績:5勝3分け2敗/19得点・7失点
第1レグ出場停止:オシェイ(DF)、ウォルターズ(FW
故障者(欠場濃厚):なし
 
 FWウォルターズとCBオシェイという攻守の柱を出場停止で欠く第1レグは、厳しい戦いが予想される。ポゼッション能力では相手の中盤が上回るため、守備力の高い両セントラルMF(マッカーシーとウィーラン)のボール奪取から速攻を狙いたい。
 
 あとは、ウォルターズに代わって前線の「掻き回し役」を担うロングと、経験豊富なキーンが多くはないであろう決定機をものにできるか否か。アウェーゴールを持ち帰れば、今予選無敗でドイツにも土をつけたホームゲームに向けて、大きなアドバンテージとなる。
 
◆予選でのスタッツ
得点率 1.9(10位タイ
失点率 0.7(14位タイ)
パス成功率 86%(26位タイ)
ボール支配率 49%(31位タイ)
最多得点者 キーン(5ゴール)
 
※ワールドサッカーダイジェスト2015.11.19号より加筆・修正
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事