「PK戦は仕方ない」夏冬連覇ならず…前橋育英の主将は涙。レッド退場で泣き崩れる9番に掛けた言葉は「お前に何回も救われたから…」【選手権】

2023年01月04日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

後半18分に退場者を出して数的不利に

最後まで気丈に振舞った前橋育英のキャプテン徳永。写真:梅月智史

[高校選手権準々決勝] 大津0(5PK4)0前橋育英/1月4日/浦和駒場スタジアム

 夏冬連覇を狙ったインターハイ王者・前橋育英がベスト8で散った。

 ちょうど1年前、同じ準々決勝で0-1と敗れた大津にリベンジを狙ったが、PK戦で末に返り討ちに遭った。

 相当涙を流したのだろう。試合後、目を真っ赤にして姿を現わしたキャプテンのMF徳永涼は、しかしいつも通り毅然とした口調でこう話した。

「やれることは全部やったんで、PK戦で負けるのは仕方ない」
 
 またも立ちはだかった大津に対しては、「攻撃パターンに規律があり、脅威になるサッカーをしてきた」と賛辞を贈りつつ、「自分たちのサッカーができたんで」と胸を張った。

 痛恨だったのは、後半18に9番を背負うMF小池直矢が2枚目のイエローカードを受けて退場したことだ。数的不利となり、主導権を大津に奪われが、「この状況も楽しもう」と考えていたという。

 ゲーム後のロッカールームでは、泣き崩れる小池に「お前に何回も救われたから気にするな」と声を掛けた。他のチームメイトも責任を感じる9番を称えていたという。

「いまはみんなに感謝を伝えたい」

"夏の王者"を牽引した頼れるキャプテンは、最後まで気丈に振舞った。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新18代目の凛美まで「歴代応援マネージャー」を一挙公開!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事