岡山学芸館MF田口裕真、中学時代からの“憧れの先輩2人”と大舞台のピッチに。中盤トリオは「めちゃくちゃ嬉しい」【選手権】

2023年01月04日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

「今日もトライアングルで崩そうと話し合っていました」

チームに勢いをもたらす先制弾を挙げた田口。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[高校選手権準々決勝] 佐野日大0-4岡山学芸館/1月2日/駒沢陸上競技場
 
 選手権の舞台で、尊敬する先輩と組む中盤トライアングル。岡山学芸館の2年生MF田口裕真にとってかけがえのない時間になっている。

 岡山学芸館は準々決勝で佐野日大と対戦。前半12分に田口のゴールで幸先よく先制し、勢いに乗ると、後半13分に今井拓人、同32分に木下瑠己、終了間際の40+4分に田邉望が得点を重ね、大量4発で完封勝利を飾った。

 右サイドからのクロスのこぼれ球にいち早く反応して、左足のシュートをゴール右に突き刺し、ゴールラッシュの口火を切る先制点を挙げた田口は、自身のゴールシーンについて、「こぼれ球を狙うのはチームの共通認識としてあったので、自分も狙っていた。ここまで結果が出ていなくて、そういう悔しい思いを今日のゴールで返せた。すっきりという感じです」と振り返った。
 
 トップ下を務め、得点以外でも味方との華麗な連係から相手ゴールに何度も迫るなど、存在感を示した背番号6。実はこの試合で4-3-3の中盤のトライアングルを組んだ、ダブルボランチの山田蒼と木村匡吾(ともに3年)とは、中学時代に大阪の高槻ジーグでともにプレーしていた。

 その学年が1つ上の先輩2人を追う形で岡山学芸館へ進学。そして今、高校生の檜舞台である選手権で同じピッチに立っている。

「ずっと憧れの先輩だったので追いかけてきました。中学校からずっと2ボランチの山田蒼と木村匡吾とはずっとやっていて、今日もそこのトライアングルで崩そうというのは練習から結構話し合っていました。(選手権で一緒にプレーするのは)めちゃくちゃ嬉しいです」

 大きな存在に後ろから背中を押されるように選手権で躍動する田口。チームが大会前に目標としていたベスト4は達成したが、田口は「ここまだきたら次は全国制覇したい」と闘志を燃やした。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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