「後継者と言われ笑っていた。ありえない」怪物ロナウドが逝去したペレを回想「彼こそが真のフェノーメノ」

2023年01月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「偉大さがなくなることはない」

2002年ワールドカップで戴冠を果たし、ペレ(左)から声を掛けられるロナウド(右)。(C)Getty Images

 王様が旅立った。偉大なる先輩の死を、後輩は悲しんでいる。

 12月29日、元ブラジル代表のペレが亡くなった。82歳だった。「サッカーの王様」と呼ばれたレジェンドの訃報に、世界が悲しみにくれている。

 ペレのようにセレソンのレジェンドとして歴史に名を刻んだ後輩たちは、追悼のメッセージを寄せている。「フェノーメノ」(怪物)の愛称を持つロナウドもそのひとりだ。

 ロナウドはイタリア紙『Gazzetta dello Sport』で「何日も前からこの瞬間を覚悟していたが、悲しい。我々のスポーツ、すべてのスポーツの歴史の象徴である前に、自分が愛し、自分を愛してくれた友人がいなくなってしまったからだ」と話した。

「サッカーの美の象徴となった人だった。私もそう言われたが、今でも私につけられているそのニックネーム、フェノーメノは、彼がどうだったかを思うといつも『大げさだ』と感じていた。ペレこそが、真のフェノーメノだった」
 
 さらに、ロナウドは「直接見た人の話を聞いて、ペレがピッチに立ったとき、ブラジル人やサッカーを愛する人にどれほどの喜びを与えたのかに気づいた」と続けている。

「私の国、そしておそらくそれ以外でも、私と同じ世代の少年で、不可能なゴールを決め、ボールを持てば不可能なことをするあのフォワードの古い映像を目にすることなく、サッカーを始めた者はいなかっただろう。歴代最強の選手だ。だからこそ、彼の後継者と言われ、私はいつも笑っていた。ありえない、と。だから、重荷に感じたことはない。常に誇らしいことだと思いたかった」

 昔のエピソードを明かしつつ、ロナウドは「ペレはさらに神と一緒になった」と締めくくった。

「だが、その偉大さがなくなることはない」

 ペレの偉業は、永遠に語り継がれることだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】「凄すぎる!」サッカー界の"キング"ペレ、W杯で圧巻のフィニッシュを披露「至高のプレイヤー」など反響

【W杯PHOTO】ベッカム、ロナウド、スナイデル…豪華な面々が勢揃い!カタールを訪れた各国の歴代レジェンドを一挙紹介

【PHOTO】第1回大会は1930年!FIFAワールドカップ歴代優勝国を紹介!
 

次ページ【動画】「凄すぎる!」サッカー界の“キング”ペレ、W杯で圧巻のフィニッシュを披露「至高のプレイヤー」など反響

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事