「FWも好きだけど…」開幕戦はCB起用、成立学園の“二刀流”佐藤由空の覚悟「チームを勝たせるためならどこでもやりたい」【選手権】

2022年12月28日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

成立学園が開幕戦を制し2回戦進出

開幕戦でチームの2点目を決め、2回戦進出に貢献した佐藤由。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[高校選手権1回戦] 成立学園3-2津工/12月28日(水)/国立競技場

 背番号11のDFがチームを勝利に導く好パフォーマンスを披露した。

 成立学園(東京)は、開幕戦で津工(三重)と対戦。立ち上がりからテンポの良い繋ぎで相手ゴールに迫ると、前半35分に陣田成琉、同40分に佐藤由空、後半4分に渡辺弦がネットを揺らし、3点をリードする。61分と73分に失点し、1点差に詰め寄られるも、最後までリードを守り切り3-2の勝利。2回戦に駒を進めた。

 終始、安定した守備を見せ、終盤の相手の猛攻にも身体を張って対応したCB佐藤由は、「後半、3点目が入ったあとにみんなの気が抜けてしまい、2失点してしまいました。最後はみんなで声を掛けて、締めていこうと話していたので、勝てたので良かった」と試合を振り返った。
 
 佐藤由は、もともとCBを主戦場とする選手だが、今季は主にFWでプレー。最前線で185センチの高さと強さを武器に、ストライカーとして起用されてきた。しかし今大会、守備陣の主力選手に負傷者が出た影響で、開幕戦はCBで出場することになった。

「センターバックと監督に言われたら自分のその役割を果たすだけなので、本当に文句も言わなかったです。センターバックは去年からやっていますし、そこのプレーでも見せられる自信がある。フォワードとして点を取るのも好きだけど、チームを勝たせるためなら自分はどこでもやりたいと思っています」

 すべてはチームのために。佐藤由は今回、CKにヘディングで合わせてチームの2点目を決め、得点力の高さも見せつけた。

 成立学園の"二刀流"は、「監督が自分を信頼して使ってくれているので、信頼されているからには自分の役割を果たすだけ」と今後も覚悟を持ってピッチに立つ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【選手権PHOTO】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新18代目の凛美まで「歴代応援マネージャー」を一挙公開!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事