38歳レフティ藤本淳吾が現役引退を発表「多くの子供達に影響を与えられたのではないか、と考えるようにしたい」

2022年12月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「17年の長さと短さを実感しました」

藤本が現役引退を発表。17年のキャリアに幕を下ろした。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 J3のSC相模原は12月27日、MF藤本淳吾の現役引退を発表した。

 神奈川県大和市出身の藤本は、桐光学園高から筑波大に進学し、卒業後の2006年に清水エスパルスに加入。1年目から背番号10を託され、チームの中心選手として活躍した。

 2011年に名古屋グランパスに新天地を求め、以後は横浜F・マリノス、ガンバ大阪、京都サンガF.C.でプレー。2020年の夏から相模原で所属し、2022年シーズンを最後に、38歳のレフティはスパイクを脱ぐ決断を下した。

 世代別代表にも名を連ね、A代表でも「10番」を背負った藤本は、所属事務所のインスタグラムを通じて、以下のようにコメント。

「私、藤本淳吾はこの度引退する事を決意いたしました。

 思い返せば、物心がついた時にはもうサッカーをしており、プロになってからは17年が経ちました。名古屋グランパスに在籍していた時に応援してくれていた小学生のサポーターが、成長して免許を取り、今年はお母さんを乗せてSC相模原の試合へ応援に来てくれました。その出来事はとても嬉しく、また、17年の長さと短さを実感しました。
 
 プロ2年目の時に生まれた長男はもう高校生になります。あと3年待てば、もしかしたら一緒に試合ができるのではという期待もありました。ですが、「あと3年足りなかった」ではなく、「17年ものあいだ、プロサッカー選手として多くの子供達に影響を与えられたのではないか」と考えるようにしたいと思います。

 良い時もあり、同じように挫折や苦悩の時もありましたが、本当に多くの方々の支えがあったからこそ、ここまで走り続けることが出来ました。多くの声援を送って頂き、本当にありがとうございました。藤本淳吾」

 引退の一報に相模原の公式ツイッターには「お疲れ様でした!!」「淳吾も引退かぁ」「魅了されっぱなしでした」「美しいゴールがたくさんありましたね」「たくさんのファンタジーをありがとう」といった声が上がった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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