23年度予算はJFAハウス売却などで過去最高の収入見込み。田嶋幸三会長は監督人事のプロセスを説明

2022年12月24日 本田健介(サッカーダイジェスト)

監督人事に関しては具体的な話は出ず

監督人事に関して説明した田嶋会長。今後の動きにも注目だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 12月24日、日本サッカー協会の臨時評議員会が開催され、23年度の事業計画および予算の報告などがされた。

 予算収入は292億円、支出が225億円になる見通しで、67.6億円の黒字を見込んだ。「JFAハウス」の売却益が大きく、22年度比で収入は100億円増となる予定で、過去最高だとされる。

 またその後には田嶋幸三会長が取材に応じた。田嶋会長は「ウィズコロナでやっていこうということで、多くのイベントが開催できたことはありがたかったです」などと総括。
 気になる日本代表の監督人事に関してはこう話した。

「ハリルホジッチさんの時には、逸脱して僕がやったわけではなく、理事会の規定に則りやっていたつもりですが、正式にやり方を決めましょうと決めたモノがあります。それに則って今、粛々とやっているということです」

 このやり方というのは「技術委員長を中心に考えていくわけですが、技術委員会のなかのしっかりした人たちで話してもらう。次に技術委員会でしっかりとした方向性を出し、私と反町技術委員長とプラス1名、ないし数名の方に入ってもらい議論し、決定したことを理事会に提案することが今のプロセスです。緊急事態等がある時は、話は別だと思いますが、今のルールはそうなっています。1名、2名、3名かは分かりませんが、これは私が指名するということです」と説明した。

 一方で森保一監督の続投の噂もあるが、具体的な監督人事については「ここで申し上げられることではありません」としたうえでこう続けた。

「簡単に決まらないこともあるでしょうし、森保監督続投なのか、はたまた違う方との比較なのか、様々なことがあるなかで、簡単にいくわけではありません。デッドラインを設けて決めようとは思っていません」

 今後、どのような動きがあるかは不透明のようだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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